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カテゴリ:家庭
電車にて。
綺麗なひとが乗ってきた。薄手のニットにパンツ。まとめた髪。パンプス。バッチリなメイク。手には日経。THE オーエル!みたいなひとだ。 かっけー。 が。 私は見た。腕にひっかけた鞄の隙間から、ケータイと一緒に無造作にほおりこまれた蜜柑を。 だんじてオレンジではない。蜜柑だ。 どんなに高級なブランドバッグであろうと。 どんなにアーバン(死語1)でトレンディー(死語2)でバブリー(死語3)な空間であろうと。 カノー姉妹であろうと。 ひとつ蜜柑があるだけで。 そこはニッポンになる。畳と、火燵と、ジャージの風景。 たぶんあのマヌケな皮がいかんのだ。家族団欒を連想させる果物。 破壊力、もしくは伝播力とでもいおうか。黙っていても意味をもたせてしまう姿がすばらしい。高倉ケンも真っ青だ。 将来、この国に独立の危機が迫ったら。 蜜柑をもって集まるべきだ。たちまち世界を日出る国にするだろう。 というわけで。 こいつ、いいやつかも と勝手にOL氏を評価してみる通勤ラッシュ。(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月21日 19時51分15秒
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