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カテゴリ:批評
パレスチナとイスラエル。あいいれない二つの「クニ」のミュージシャンが合同コンサートをやるドキュメンタリー。
プロデューサーのフランス人はウッドストックのステージにも立ったことがあるらしい。その後、セルビアであるとか紛争地域での音楽活動に関わっているという。ロックスピリッツ健在だ。 彼はいう。平和コンサートとは名乗らないと。 目標と現実との折り合いの付け方に「現場」にい続けている者ならではのリアリズムを感じる。卑屈になる必要もないのだけれど、どこぞの国にはなんと安易な「平和コンサート」が多いことか。平和の証拠なのだろう。 困難を極める企画は政治を注意深く排除することで進行する。スピーチ。ステージアクション。日常会話。逆に政治的ですらある。 やがては企画も終わりに近づき、双方の心が近づいていくのは感動的だ。 草の根レベルかもしれない。劇薬にはなりえない。しかし確かな一歩。 ただ国だけではない、宗教だけでもない。生活レベルの差という壁もあるという実態には問題の根深さを感じた。どちらが正しい正しくないと簡単に評価すべきではない話が世界にはいくらでもある。 でもいい音楽はいい。そういう耳をもっていたいと思う。(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月08日 02時12分49秒
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