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カテゴリ:哲学
精神科医の名越康文氏が、ラジオで喋っていた。
高級車が酒屋の前に停まり、大量の水を買い占めていたのを目撃・・・怒りを感じた。そんな話を聞く。 怒る前にちょっと待てといいたい。もしかしたらそれは被災地に送るためかもしれない。 つねに相手の立場を考えよう。 いまは被災直後で、みな同じ環境だ。でも今後はいろんな利害が絡み、敵対、対立が始まるだろう。こういう事態で、一気にエネルギーがでるから当然の流れだ。 それはこの小さな国がこの大変な事態のためにひとつになるための過程だ。いろいろな考えを出し切って、いいやりかたをみつけるといい。 敵対する相手のなかに、未来の自分を探せ。もしかしたら相手の考えに変わる日が来るかもしれない。逆だってありうる。 そんな話をしていた。 よく聞くと悲観的でありながら前向きに聞こえるのが面白かった。 そうなのだ。あらかじめ争いや摩擦が起きると思っていれば考えを飲み込むことはない。 本当の平和主義とは、争わないことではなく、安全に争うのを目指すことなのかもしれない。 ガチンコではなく、プロレスをするのだ。川をせき止めるのではなく、荒野に流すのだ。 わかっているのについ傷つけあってしまうのは余裕のなさからくるのだろう。 いろいろ悩んだら、胸にモヤモヤした黒い煙りをイメージして深い深呼吸で出し切ってください。人間はイメージでできるものには力があります とも。 うなづくことが多かったのは心のありかただ。 あれから1ヶ月がたち、海外ではもはや関心はリビアにいっているらしい。日本国内だって地域差がでてきている。 勢いでいろいろケアできた時期はすぎている。 つぎはこういう心の動きになるだろう、という予測をもとにしたトークはハートに届いた。 過去の災害でたくさんのものが書かれ、語られている。でも教訓を生きたものにするためには彼のような通訳的存在が必要だ。 ちなみにボランティアに大切なものを聞かれて「自己紹介」と答えていた。意外と忘れるらしい。そして自他を安心させる効果があるそうだ。 ・・・と、匿名で書いても説得力はないのだが。 まずは足元。そういうことなんだろう。(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月21日 22時53分20秒
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