上にも下にも
日本株システムトレードは、ここもと利が伸びず、じりじり後退。またも小規模なドローダウン状況。現在運用中のシステムは、上昇相場で利を伸ばすタイプであるからここもと軟調な日本市場ではこの結果も致し方なし。最近は下落相場向けシステムの開発を念頭にいろいろと調査・検証している。ショート(売り)エントリーの、下落相場に強いストラテジーを2つほど発見した。これらの戦略は2006~2008のような相場では、かなりよい成績を上げそうだが、これらの戦略も、2003年や2009の春以降は、逆に損失が出る検証結果となっている。どうも、大底圏からの回復相場においては通用しない売買ルールらしい(2003年も担がれる結果になっている。年トータルでは若干プラスだが)ので、全体相場がそのような状況のときは仕掛けないようなフィルターが必要である。今のところ、これでいいかなというフィルターもある程度わかってきたが、(フィルターをかけると、2003年も2009年もまずまず利益がでる)そのフィルターの条件では、2009年5月以降~9月現在は、ショートは一切仕掛けてはいけない時期に判定される。ということで、今のところ、ロングにしろショートにしろ、どちらも利を伸ばしにくい相場環境なんではないかと思われるし、ここから上昇相場が続くのか、あるいは一旦大きな調整が来るのかもよくわかりません。潮目・分水嶺にいるような感じがします。日本株デイトレのプロのブログ数人毎日読んでますが、ここのところ、取れそうで取れない、そして思惑と逆に相場が動いて損失出してる人が多いように思う。今はやっぱりそういう時期なんでしょう。中国株:ルーシンファーマは、増資ショックから株価が立ち直り。今週の週初に気付いたのだが、考えてみれば、株主割り当てなく第3者増資だったとして、1株2.6~4.3ドルの値段で増資ができれば、EPS的側面からは既存株主にとってはネガティブであるが、BPS的側面から言えば、既存のBPS(2009interlim時点で0.97HKD/share)に対して高い値段での増資になるので、BPSは上昇し、一概に悪い増資とも言えんな・・とも思った。(試算したところ、仮に1株3.6ドルで増資されればBPSは約1.35HKDに上昇する。1株4.3ドルならば増資後はBPS=1.44HKD/shareとなる)