土曜日の書斎　別室

改元三日目から ”改憲”, “改憲” と騒ぎ立てている安倍政権ですが、大変御苦労な事です。
　祝賀気分の高まりを事前に織り込み、予て取り決められていた方針に沿っての動きでしょうから、今さら驚きはしませんし、【憲法記念日】に活発な議論は交わされて然るべきかと思います。
　然し、何事によらず拙速は禁物です。
　始めに【改憲】有りきで突っ走るのではなく、十分に時間をかけて議論を重ね、国民的合意を得られる様に努める基本姿勢こそが大切と云えるでしょう。

　さて、改憲案の最大眼目とも云うべき自衛隊明記についてですが···。
　今日、自衛隊の活動についての理解は深まり、国民の大多数は自衛隊を別に憲法に抵触する存在などと思っていません。
　是には、自衛隊自身が長い年月をかけて、実績を積み重ね、国民との間に強固な信頼関係を培って来た事が大きいのですが、それを殊更に “違憲” の存在であると騒ぎ立てる必要がどこに有るのか？
　敢えて憲法に明記せよとの意図が、どうもよく飲み込めないのですが···。