2015/07/03(金)11:56
7月16日(木) 切らずに「ほぐす」
7月16日(木) 切らずに「ほぐす」
挨拶、返事、後始末など、親が子供に身に付けさせるべき躾の一つとして、箸の持ち方と使い方が挙げられます。
Tさん一家の夕食時のことです。小学生の息子が、大皿の料理を箸で突き刺して自分の皿にとり、両手に一本ずつ箸を握って、切り分けていました。
その姿を見たTさんが注意したところ、逆に「何でだめなの?」と質問されてしまいました。妻に助けを求めましたが、妻も答えられません。
翌日、Tさんが箸の使い方を調べたところ、そのマナーの多さに驚くと同時に、新しい発見がありました。それは、箸の使い方の中にある優しさでした。
「突き刺す」のではなく「はさむ」、「切る」のではなく「ほぐす」という箸特有の所作の中に、食べ物や料理への感謝と配慮があることを知ったのです。その後、Tさんは、息子に箸の使い方をきちんと伝えることができました。
空腹を満たす、味を楽しむことに加えて、食す姿勢の美しさと感謝の念を添えると、職場での昼食もいっそう味わい深いものになるのではないでしょうか。
今日の心がけ◆感謝して食事をいただきましょう
職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。
掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。
こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。
やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。
著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、
かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。