ぼちぼちチョンマゲを
『ぼちぼちチョンマゲを…』 将来ドッグショー出陳の夢を担いつつ(?)、風呂上がりの2コマ。左は生後3ヶ月と29日、右は生後4ヶ月と20日。毛が目に入らないようにって、おでこの結いも、1つから2つへと。 様々に特徴を持つシーズーだけど、出生後の毛色の変化が著しいのもその一つらしい。それと額のブレーズ(両目の間から鼻梁まで通る白い線)と尾の先端の白いものが高く評価されるとか。ボクも当初は総体的にもっと毛色が濃かった。耳の先と、目頭あたりの黒いのはしばらくこのままだったと思う。 こんなボクらシーズー。革命前の中国で皇帝や貴族の愛玩犬として大切に飼われ、庶民には飼うことが許されなかった犬だという。とは言え、時代歴史の変遷の中、ロシア革命時のボルゾイ同様、多くのシーズーも殺されたという。今のボクらはその革命以前に既にイギリスに渡っていたシーズーが、第二次世界大戦中、イギリス駐屯中のアメリカ軍兵士によってアメリカに渡り、その子たちの子孫ということになるらしい。そしてアメリカでのショーデビューが1969年。金魚(?:シッポのことだろうか)のように動く犬として人気を集め、ボクが生まれたあたり、それまで愛玩犬御三家と言われていたマルチ、ポメ、ヨーキーたちをその座から追いやった。それは小型犬のわりに体質強壮、頑強、それに飼育のしやすさという点で御三家を上回ったということもあらしい。(大いに納得)でも、“頑強”を“頑固”と言い現わさないところが、表現のあやって言うかミソって言うか、飼ってみて初めて気付く性格なんだよね。 話は戻るけど、中国時代、実に長い間門外不出だった訳で、そこが欧州のテリア種なんかと違って、一犬種の系統を高度に固定することができたとも言えるらしんだ。だから、そうやって昔から人を愛し、人に愛されるためだけに存在していたようなもんだから、ちょっと頑固っぽく育って来てしまったのかもしれないなあ。でも頑固でも、うるさく吠えまくる犬よりいいんじゃない…。