ARC A10-23 MTC2ナックル仕様の作り方
A10-23の純正ナックルは非常に剛性がなく、強度も弱く、ハイグリップサーキットですと剛性のなさからハイサイドしやすいと色々問題があり、これまではXray X4用のナックルを使用していました。X4ナックル仕様にしてからは強度的な問題もなく調子よかったのですが、唯一の問題が1050ベアリングを使用する事によるユニバとナックル間のガタの大きさでした。アウトドアサーキットだと特に気にならないのですが、ハイグリップサーキットだとこのタイヤのガタが一瞬の反応の遅れにつながり何とかしたいと思っていました。そこで無限MTC2のナックルが使用出来ないかと試行錯誤していましたが、やっとで形になったのでご紹介したいと思います。まず必要パーツは下記のとおり。・MTC2ナックル 1台分・MTC2Rナックルレバー 1台分・インフィニティー ダブルカルダン41mm ×2本・タミヤ リヤユニバ用ドッグボーン42mm ×2本・タミヤ リヤユニバ用クロススパイダー 2本分・アクソン ホイールハブアクスル4mmインフィニティー用 2個・MTC2R用ホイールハブ4mm ×2個・アクソン ホイールハブアクスルベアリングシム1mm 1袋・アクソン ホイールハブアクスルベアリングシム0.7mm 1袋・インフィニティー 8×10mmシムセット 1袋・3mmシム各種・3×5mm丸ビス 4本・1060ベアリング 8個・ホイールハブのピンを止めるOリング(適当なやつ) ×2個☆フロント:・MTC2ナックルにインフィニティーのダブルカルダン、アクソンのIF用ホイールハブを組み合わせます。・外側の1060ベアリングをナックルに入れる前にアクソンの1mmベアリングシムを入れます。・内側もベアリングをナックルに入れる前にアクソンのベアリングシム、8×10mmのシムを入れますが、ガタが0.1〜0.2mm位になるようシムで調整します。・ステアリングワイパーのプレート(8.5ってかいてあるやつ)を逆向きに取り付けます。☆リヤ:・ベアリングの組み方はフロントと同様ですが、外側ベアリングの内側には無限ホイールハブに付属している1mmシムを入れます。・アクスルとナックルのガタも、フロントと同様、ナックル内側のベアリングの前に入れるシム(アクソンベアリングシム、8×10シム)で調整します。・ARC純正アクスルシャフトにタミヤの42mmドッグボーンを組み合わせます。無加工で組み付け出来ます。・ホイールハブは無限を使用します。以上で完成です♪注意点ですが、フロントのステアリングを切った時に、切れ角が大きいとナックルとダブルカルダンが接触します。その際はナックルを若干削る必要があります。僕のセッティングでは、タイヤの切れ角内側25度の時でギリギリです。このMTC2ナックル仕様にする事で、フロントにリヤ用の長いスタビを使用出来るようになります。最近のツーリングカーは前後同じスタビを使用するクルマが多いのにはワケがありました。コレ↑をする事で、フロントの変な引っ掛かりがなくなり、スムーズにフロントが入り込むようになります。また、前後のグリップバランスも取りやすくなります。オススメ♪おまけのおまけ↑フロントのショックステーを切断し、アッパーバルクにアクソンTC10/3のステフナーを取り付けました。ステフナーの取り付け穴をちょっとだけ削る必要があります。これもフロントタイヤの引っ掛かりを軽減出来、運転が楽に曲がるようになります。純正のシャーシフレックスは堅すぎますので、各部で剛性を落とすと素直なクルマになります♪↓リヤもショックステーは切断しています。おまけ×3ショックもアクソンTC10/3用に変更しています。A10-23の純正ショックを使用すると、レバー比の問題なのか、どうやってもストロークの途中から反発が強くなってしまいます。最初はショックが原因かと思い、超絶スムーズなX4-2023のウルトラショートショックも試しましたが同様でした。取り付けに関して、そのままではフロントのストロークが足りないので、TC10/3ショックのリヤ用のショックシャフトをフロントにも使用します。初代A10のショックステーを使用しています。以上になりますが、この仕様にして過去イチで良い動きになりました。組み付けた当初は前後バランスが悪く全く走りませんでしたが、セッティングを詰めていくにつれ、とても良いセットになりました♪A10-23の全ユーザー様にオススメ出来る仕様だと思います♪ハイグリップで有名なインドアアスファルトサーキットの「ラジコン天国名古屋店」様でセット出しをおこないました。ここでセットしたクルマはどこへ行っても微調整だけで走るようになります♪↓MTC2ナックル仕様のセッティングシートです♪