「ALL YOU NEED IS LOVE」の全長10分の伴奏トラックをオリンピック・スタジオで録音。これにアビー・ロードのスタジオのセッションでヴォーカルを加え、6分に短縮。衛星中継番組の「OUR WORLD」ではこの完成した伴奏トラックに合わせ、ビートルズがライヴで歌い演奏したそうです。作曲はジョン。
ポール「ジョージ・マーティンはいつも曲と密接な関係があったし、時には他の誰よりも関係が深いこともあった。たとえば、彼はこの曲の最後のところを書いたんだけど、、(IN THE MOOD)に著作権があることがわかって、ひどく困ってたよ。僕らはランダムな感じを出したくて、ありがちなメロディを次々に並び立てていた。あわただしいセッションだったのに、そんなことお構いなしで、『最後の部分は、こういうのを延々と繰り返したい』っていったのさ。そうして彼が書き上げたアレンジは、予想していた以上に支離滅裂だった。で、それをまとめる段になって、僕ら、『そのバッハの上に、(GREENSLEEVES)をもってこれないかな?』とか、『その上に(IN THE MOOD)をもってきたい』とかいってたわけで。
まったくジョージは賢者だね。時には僕らに賛成し、時には反対し、けどいつも僕らをうまく導いてくれる。彼の働きはみんなが考えてた以上だと思うよ。彼がすべてのアレンジをやって、僕らはただちょっとそれを変えるだけ、っていうこともあったからね」とポールは言ったそうです。