|
カテゴリ:カテゴリ未分類
ある程度の年齢の人ならそろばんを持った芸人のトニー谷という人を知っているだろう。あのそろばんを使った芸はもともと坊屋三郎のアイデアだった。あの明石家さんまも真似をしたことがあるのを見た記憶がある。 子供の誘拐事件は昔多くあったが、彼もまたその被害者になっていた。本名は大谷正太郎。芸能界時代はその本名さえ偽っていて谷正にしていた。しかし、嘘をつく理由はちゃんとあったのだ。お笑い芸人として生きていく為に、自身が育った複雑な家庭環境や生い立ちは妨げになると考えてのことだろう。自分の過去の一切を封印したのだ。 それは有名人になった後、少年時代の遊び友達に呼びかけられても「人違いでしょう」と答えたり、軍隊時代の戦友の訪問に門前払いを食わせるなど徹底していた。誰にでも愛想を振りまく明石家さんまとは正反対の対応だ。 1949年に日米野球のためにサンフランシスコ・シールズ(1903年から1957年までメジャーリーグ傘下のAAAに所属していたアメリカのプロ野球チーム)軍が来日した時の歓迎会の司会者がスケジュールの都合で出られなかった。そこでトニーが司会の代役となり芸人デビューとなった。 世間にジャズブームが来てジャズコンサートの司会に引っ張りだこに。 その後は東宝の専属の芸人となり1953年には出演映画が20本だった。 なんと、E・H・エリックと岡田真澄兄弟もトニーによって発掘された。 しかし、トニー谷の芸風はテレビ界では受け入れられなかったようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年07月15日 15時40分54秒
コメント(0) | コメントを書く |