昨日は、日記に書き込んだとおり、オールマン・BBのFillmore Eastを聞きながら帰っていた。良い音である。ツインドラムがドンドン響き、デュエインのスライドが空を飛んでいる。加工された音が嫌いなオヤジにとっては至福の音源である。

最近、左の奥歯の詰め物が取れたので歯医者に通っている。昨日は治療の予約日だった。何事も無く治療も終り、待合室で次の治療日を決めていた時に、誰かの携帯が鳴った。

ポロポロポロポン、ポンポン、ポンポンポンポン♪

うん？聞き覚えのあるメロディーだ．．．。何処で聞いたんだろう？
60歳ぐらいのオジサンが携帯を探している。鞄をまさぐり内ポケットに手を入れているが見つからないようだ。

ポロポロポロポン、ポンポン、ポンポンポンポン♪
聞くともなしに聞いていたのだが、やっと分かった。

“LAYLA”のイントロである。

オジサンはやっとズボンのポケットに入れていた携帯を探し出し、話しはじめた。
たぶん最初からメロディーとして内蔵されている曲なのだろうが、私は抑揚の無いリズムに電子音と言うのが大嫌いである。それに、車中では至福の音源を耳にしていた後だ。それにもましてエリックの代表作である。

ポロポロポロポン、ポンポン、ポンポンポンポン ではいけない．．．。
スーパーのBGMでかかっているような頼りない音である。

オジサンにはなんの恨みもないが、オジサンの携帯を睨み倒し、予約を取り終えると車に飛び込みCDを入れ替え選曲した。そう、

“Layla And Other Assorted Love Songs”13曲目 だ。



お耳直しである。