立秋低唱
かぞいろの眠りやすらはす奥津城にわが詣で来て御手洗いに洗ふ
杉落葉ここだ乱れて父母の奥津城どころわれを泣かしむ
今ははや身のかかづらひなき母は父と並びて心安からむ
稚児の瀧この山河に落ちたぎりつ音のよろしさ霧のはれ間を
谷底よま向かひに来る日涼し此処の峠の夕雲は疾く
杉松の茂りがもとの谷暗ししばらくをわが息づきにけり
かにかくに足なへの友忘れえずさびしく母と語りあひけり
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最終更新日
2003年12月14日 22時28分56秒
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