テーマ:映画館で観た映画(8529)
カテゴリ:映画
■監督・脚本 ペドロ・アルモドバル ■音楽 アルベルト・イグレシアス ■出演 ペネロペ・クルス/カルメン・マウラ/ロラ・ドゥエニャス ■ストーリー 失業中の夫の分まで働く、気丈で美しいライムンダ(ペネロペ・クルス)。だが彼女の留守中、夫が15歳になる娘パウラ(ヨアンナ・コボ)に関係を迫り、抵抗した娘は勢いあまって父親を殺してしまう。愛娘を守るため、ライムンダは必死に事件の隠蔽を図るが、その最中に「故郷の叔母が死んだ」と知らせが入る。一方、葬儀のため帰郷したライムンダの姉ソーレ(ロラ・ドゥエニャス)は、大昔に火事で死んだ姉妹の母イレーネ(カルメン・マウラ)の亡霊が、1人暮らしだった叔母をこっそり世話していた、という奇妙な噂を聞く。 久々の映画レビュー。旅行前に観たんだけど、題名は。。。(笑) カンヌ映画祭で史上初、6人の出演女優が主演女優賞を受賞した作品。 冒頭から、風が吹き抜ける村の墓場で、お墓の手入れに勤しむ女たち。 明るいんだか、暗いんだか、不思議な空気が漂って、おぉアルモドバル流! で、続けざまにサスペンスな展開に流れ込み、目に飛び込んでくる、赤、赤、赤! そして、母親、娘、姉妹、叔母、女友達、様々な立場の女性たちが織り成すドラマに どんどん・ぐんぐんと、引き込まれていっちゃうわけですよ、はい。 この作品、アルモドバル監督の独特の世界観があって、素敵です。 死体の隠し場所、自分のお墓、母親を避けた理由等々のブラックな毒気の中に ベットの下、オナラの匂い、全員からハグ等々、ウフフと微笑ましいエピソード。 このバランスが絶妙で、なんだかクセになりますわ。 チュッチュと音を立てての挨拶のキス、妙に可笑しかったわ。 でもラストは、妙にしんみり。エンドロールも素敵です☆ ライムンダ役のペネロペは、やはりスペインが良く似合う! 母国語であるスペイン語を話す彼女、情熱的なスペイン女! 娘を思う母親役をしっかりこなし、女としての芯の強さを、とても感じたわ。 劇中で、題名ともなっている『ボルベール』を歌うシーン、あれは吹替えよね? でも、彼女の情感たっぷりの口パクっぷり(笑)に、ウットリなの。 もっとたくさん歌って欲し~い!!って思ったけど、ミュージカルじゃないんだし あのくらいが良いのかもですね。残念だけど。 ファッションも原色が多く、それがメチャクチャ似合っててステキ☆ ベネロペになりたい!と、無駄な願いをしてみたりして。(笑) イレーネ役のカルメン・マウラ、とってもチャーミング♪ 色んなところに隠れる姿、早く出ておいでと、手を差し伸べたくなる。 とにかく、女性万歳! 男はみんなロクデナシ! な作品。(笑) それでいいのか?と、道徳的に問題ありな内容だけど 愛するものを絶対的に守るんだ、という母親の強さと逞しさが感じられて素敵! 是非とも、アルモドバル監督流の、色と匂いを堪能しいただきたいですわ♪ 『ボルベール<帰郷>』公式HP ←歌に酔いしれて☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画] カテゴリの最新記事
|
|