![包丁](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/f03a8e587199fb2525d6e4d57dfbf7b8afcee67d.94.2.9.2.jpeg)
包丁も壊れることがある。これは黒檀(?)の柄で、中子もろとも貫通した穴にリベットが入って留めていた。包丁の中子が錆びて膨張し、ついにリベットを破断した。それほど上等の包丁ではないので、修理に大金はかけられない。でも刃の幅はだいぶ残っているから捨てるのは惜しい。自分で研いでいる刃物には愛着が生じる。一応修理を試みる。
両側の黒檀を外してみたら、リベットではなく真鍮のねじが入っており、これが錆で中子に固着していた。電動ドリルなどを使ってこの真鍮のねじを除去し、錆を除去する液体(リン酸が主成分のようだ)に一晩漬けて錆を取った。固定する手段は難しい。専用のねじがあれば良いのだが、その辺には売っていない。アルミ製のリベットも考えたが特殊なサイズで、これもその辺には売っていない。結局平凡にボルトとナットで留めてみる。
私もカミさんも右利きなので包丁の右側からボルトを入れ、ナットで留める。握ってみると、ねじの部分は手に当たらない。これで使えそうなので、さび止めの塗料を中子に塗りナットからボルトの先端が出ないように、ボルトを少し鋸で切り落として固定した。ねじロック剤を塗った方がよいかもしれない。
こんな修理作業でも結構な時間がかかる物だ。それなりに面白いが。