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モーツァルトの協奏交響曲のヴィオラ・ソロは、それでも全部の弦を等しく半音上げるのでまだ良い。バッハの無伴奏チェロ組曲第5番は、通常Aに調弦する一番線だけをGに長2度落とすのが指定だ。そして楽譜は、奏法譜で書かれる。つまり一番線開放弦を弾くとGが出るが、楽譜には普通の調弦で出るAで書かれる。普通に調弦した楽器だと思って弾けば良い。うっかり一番線で弾くべき音を二番線で弾いてしまうと違う音が出てしまうから気をつけなければならない。 これを弾いているときは絶対音感を制限しておく必要がある。一番線開放弦で出したGの音を脳内ではAとして処理しておく。こうしないと左指の制御ができない。楽譜にAと書いてあるから楽器から出てきた音程は(本当はGなのに)Aに聞こえるように脳をだます。しかも2番線以下の弦で出した音との和声感は正しく処理しなければならない。一番線第一ポジション人差し指で押さえると楽譜にはHと書いてあるがAが出る。この音程は2番線開放弦のDと完全五度だから響き合う。頭の中ではHが鳴っているのに、それがDと完全五度になるという感覚は残すのだ。これにはかなりの訓練が必要だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.07.12 08:36:34
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