この相続税の申告書を作成するのは、内容を考える面倒さの他に、決められた書式に全て手書きで必要事項を書き込む面倒さがある。税金の計算だから毎年やっている確定申告と本質的に同じだ。確定申告も私が就職した頃はこんな感じで手書きをしていたように思うが、今はネット経由で自宅のPCから打ち込めば良い。自動的に申告書が完成し、pdfにしてオンラインで申告できる。だが、相続税の申告書はいまだに全部手書きだ。
書き込むべき数字は全て計算で出せる。叔母が残した財産は土地(家が建っている自用地とそこに入るための私道の共有割合)、建物、銀行の普通預金だけなので、それの評価額が計算の土台になり、遺産分割協議書に書かれた分割割合で分割した数字を出せば良い。債務、葬儀費用も難しくはない。税務署側のロジックに従ってExcelのファイルを作り、数字を入力すれば正しい数字が出る。この計算には「1000円未満は切り捨て」などが出てくるので、今回初めて「Rounddown関数」を使ったりした。後から土地の評価額の計算に間違いが見つかったりしても、Excel上で修正するから簡単なものだ。
問題はこのこの内容をダウンロードしてプリントした紙に黒ボールペンで書き込んでいく過程だ。数字はコンピューターに読ませるかららしく、原稿用紙のマス目のような紙に一字ずつ書き込んでいく。3桁ずつに区切られているが、3桁横に間違えて書き込んだりする。上下方向でどの行に書き込むのを間違えたりもする。修正液はまずそうだから、間違えるたびに新しくプリントして全部書き直す。ワープロ以前の世界に舞い戻ったような気分だ。
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Last updated
2022.08.11 07:55:37
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