木更津に来て、六甲山のような道がないのでバイク(スズキのGSX-S125)に乗ってもあまりおもしろくないと思っていた。先月、定期点検とオイル交換にショップに持っていったらタイヤとチェーンと前後のスプロケットを交換することになり、軽自動車税の支払いも重なって10万円ほどの出費になった。それなら気候も良いしもっと乗ることにしようと思った。
関西で乗っていたときからバイクにはスマホのホルダーを付けていない。知っている道を走るなら良いが六甲山の知らない道を走る時はナビが欲しいところだ。それをあえてナビ・アプリをスマホで使うという王道を採用しないのは、言ってみれば「脳トレ」だ。脳内の記憶システムのかなめになる「海馬」は記憶と地図情報の理解という2つの機能に関わっている。新しい場所へのルートを考え記憶するという行為は海馬における神経細胞の新生とその脳回路への組み込みを促す。ロンドンのタクシー運転手を長くやっていると海馬が有意に大きくなるという研究がきっかけになってわかってきた事実だ。
六甲山の新しいルートを走ろうと思ったとき、地図を念入りに見て、家から目的地、目的地から家までのルートを覚える。交差点の名称、目標となりそうな建物などを記憶に書き込む。その予習をしてからバイクでそのルートをたどる。4,5回同じルートを走ると覚える。するとこのルートから派生する新たなルートが開拓できる。そうやって六甲山の様々な道を覚えた。
これからは房総半島で同じようなルートの開拓をやってみようと考えている。
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