植物のモヤシ化
今日はモヤシの話をしましょう。一昔前までは、モヤシは大豆から作りました。大豆を日の当たらないところで、発芽させたものです。部屋に閉じこもって外で遊ばないひ弱な子のことをモヤシっ子と言いますね。元は大豆ですから栄養豊富、発芽によって消費される成分もありますが、逆にビタミン類は増えるようです。今は東南アジアやインド原産の緑豆やブラックビーンズに原料が変わってきているようです。でも昔ながらの大豆モヤシが一番蛋白質は多いのです。家の近くにもモヤシ屋さんがありました。昔ながらの製法で作っていましたが、最近の機械化した大手メーカーに太刀打ちできずに廃業してしまいました。モヤシ屋さんの横を通ると独特のモヤシの臭いが漂っていたものですが、・・・。大豆は植物性蛋白質の代表、モヤシ→枝豆→大豆と変わりますが栄養価は同じです。そして、加工食品の納豆、豆腐。まさに日本人の蛋白源です。大豆も収穫が面倒ですが、少し畑で作っています。半分くらいは枝豆でなくなりますが、・・・。植物に光を当てずに、水分と栄養を与えると大体モヤシ化します。光がないとクロロフィル(緑色の色素)が合成されずに白っぽい色で光を求めてひょろひょろと伸びて行きます。山菜採りに行ってもブッシュの中のワラビは長く伸びています。ネギなども土をかけて育てると白い部分が長く延びて大仁田ネギができますし、ウドなども栽培品は土をかぶせて長くします。家の前の庭は牡丹の合間に3月になるとバイモソウが生えて一面バイモの庭になります。今、土を割って芽が出だしました。おや、この黄色いのは何だ隣りの緑色の芽はバイモです。実はこれはバイモのモヤシなのですここに植木鉢が伏せて置いてあったのをどけたらこうなっていたという訳でした。偶然できたバイモのモヤシ。芽を出す頃に植木鉢を伏せて置いておくと他のものでもできるかも知れません。同じ遺伝子を持っていても環境が違うと似ても似つかぬものに育つという例でした。まあ、しばらく置けば日の光を浴びて元に戻るでしょう。駄目ですよ。赤ちゃんに日を当てずに育てて背を高くしようと思ってもビタミンDが活性化されず、病気になりますよ3月には裏庭もバイモの庭になります。写真を追加しましょう。