自浄能力の無いプロ野球
プロ野球のドラフトで、今年も自由獲得枠を維持するという発表には、非常に驚きました。西部ライオンズの裏金支給の発覚から端を発した問題の背景に、選手から球団を指名できる「自由獲得枠」が背景にあることは、誰が考えても明らかだと思います。アマチュア野球側も、プロ野球労働組合も、自由獲得枠の廃止を主張し、プロ側も当初は廃止する意見が多数を占めていたにもかかわらず、何故急に今年は存続となったのか。明らかにされている理由としては、1,職業選択の自由として、フリーエージェント制の改革と同時に変革すべきである。2,今年のドラフトまで半年あまりしかないため、時間的に新制度を制定する時間が無い。ということになるらしい。なんとも、良く分からない無理矢理な理由付けと感じるのは私だけだろうか・・・・・そもそも、当初は大多数の球団が「自由枠」廃止をやむなし、と言われていたのに、何故突然方針が変わったのか。どうやら、東京の某有名球団とコミッショナー代行が、今年の廃止反対を唱えたらしいが、日本プロ野球機構には多数決の原理はないのだろうか?勝手な推測であるかもしれないが、球団によってはすでに選手と約束(契約??)ができているため、今年は自由枠を使えないと困る。というのが背景にあるのではないかと邪推してしまう。これだけ社会的な批判を浴びているのは、西部球団だけではなく、プロ野球全体であるということが理解されていないように思われる。そうでなければ、何をおいても消費者(ファン)の信頼回復を計らうための行動を起こすと思うのだけれど。千葉ロッテマリーンズは、自由枠存続の決定に対して不快感を表明すると共に、今年は自由枠を使用しないことを宣言してる。また、同時に他の球団にも同調するように呼びかけもしている。千葉ロッテのように選手に人気が無い球団は、ウェーバー制の方が有利だろうという意見もあるかもしれないが、それこそ批判の為の批判だろう。私の目には、ロッテの対応が常識的に感じられる。願わくば他の球団も同調して欲しいものだ。そうすれば、ファンにも球団の姿勢がはっきりと見えてくるだろう。どこの球団が、私利を求めているのかが・・。一部の人気球団に牛耳られる、プロ野球とコミッショナー。すでにファンはそれに気づいているし、だからこそ、人気も下降しているのではないかと感じてしまう。企業の不祥事から、再生不可能なほどの社会的制裁を受ける企業が続出している。日本プロ野球は、ファンから見放される前に自ら変革しないと、取り返しのつかない事態になってしまうのではないかと思ってしまう。ドラフト変遷史(スポーツナビ)(ちなみに、管理人はプロ野球のどこのファンというのはありません。)モータースポーツのニュースはblogで