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カテゴリ:観劇等の日記
今朝も良い気候。
空一面に青空だ。 暑くなりそうだ。 その通り暑くなった。 静岡県立美術館で行われている、 ”21世紀の大発見”「よみがえる黄金文明展」に行く。 気候も良いからか、人も多かった。 とにかく出土品の多さと綺麗さ(壊れていない様子)に驚いた。 エジプト王朝の紀元前3000年より以前の文明である。 今日のブルガリアで発見された黄金の出土品や赤絵式の壷。 紀元前12-前3世紀くらいの物が一番多いが紀元前5000年の王笏もある。 Wikipediaによると縄文時代は今から約16,500年から約3,000年前であるから、 日本はそのころ、土をこねて土器を作って使っていた人たちがいたのだ。 出土品の以下のものは”黄金の○○”であるが、黄金は省きます。 飲み物用が特に多い フィアラ(皿状の杯)、リュトン(牛の角みたいなワインを注ぐもの)、 クラテル(水がめの感じ)、ゴブレット 装飾品も多い(1万年たっても充分太刀打ちできるデザインてどういうこと?驚き) 王笏(しゃく)、花冠(風で舞いそうに薄く軽そう)、腕輪、指輪(彫金も細かい)、 イアリング(細工が微細でデザインが斬新)、ネックレス、 胸 ペガサス型金製品、鞘、ブローチ(針のようなピンが付いている) 銀製品や青銅製品も多数ありました。 兜、鎧、すね当て、杯(彫金がこれほど凝っている物は現代でも見た事がない) 圧巻は黄金のマスクです。 バラの谷で発見された物で、通常のマスクというと金箔を貼った物ですが これは金の厚い板を加工した重さ672gのものです。 解説では「ツタンカーメン王の黄金のマスク」に匹敵すると書かれています。 発見が2004年8月ですから。 展示会の題目にある”21世紀の大発見”とはこのことです。 ネックレスなどは1mm以下の線を巻きつけて造られていて、 肉眼で確認するのが難しいほどの細密さです。 フェイスマスク付の兜もあります。 顔の部分の精巧な作りは 驚きは、外科手術用具のセットです。(缶きりにいろいろ付いていますがそのイメージ) メスやピンセット、開創用具など大きさも今日のピンセット以下で細密です。 これを観た時、この文明は本当に人類のオリジナルなのか?という疑問が湧いたほどです。 トロイ伝説にも登場する勇敢なトラキア人の勢力範囲、今日のセルビア、ルーマニア そしてブルガリア。 エジプト文明が有名すぎてまったく知らなかったトラキアの文明が、 これほど優れているとは自分の中の人類の文明が改められた日となりました。 エジプト文明をピラミッドやスフィンクスなどの巨大さの畏敬だとすれば、 トラキアの文明は外科手術道具セットや微細彫金や微細装飾品のミクロの畏敬だ。 今日の富士山です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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