もうひとつの世界

2015/12/24(木)21:50

紙の月/角田 光代

本(614)

【楽天ブックスならいつでも送料無料】紙の月 [ 角田光代 ] 【内容情報】(「BOOK」データベースより) ただ好きで、ただ会いたいだけだった。わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。正義感の強い彼女がなぜ?そしてー梨花が最後に見つけたものは?!第25回柴田錬三郎賞受賞作。 以前、宮沢りえさん主演の同名映画を見て記事を書きましたが、それの原作です。 いや~。 やっぱり映画よりも小説のほうが濃い気がします。 ちょっと映画の内容は、原作と違うしね。 小林聡美さんとか大島優子さんの役の登場人物は出てきません。 あれは、映画だけのキャラクターなのかな? ただ、映画の中ではあの2人は重要な人物だったりするんですけど。 梨花が普段抱えている悩みだとか、どうしてこういうことをしてしまったのかということは、小説のほうが分かりやすいと思います。 どうにも引き返せなくなっていく感じとか。 最後には、もうすべて話してしまいたいと、疲れ切ってしまっている感じとか。 映画には出てこない、小説の中のスピンオフ的な登場人物のお話が、なんだか身につまされる感じ。 誰の身に起きても不思議ではない。 そんな微妙なところにみんないるんだなと。 映画と原作は別物。 そんな感じに楽しめた1冊でした。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る