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テーマ:花と自然を楽しもう(15575)
カテゴリ:自然一般
奈良県民となって10年以上経つのだが、やたら人が多い所が得意でない俺にとって、桜で有名な吉野山の桜が満開の時期というのは、遙か遠い異国みたいな場所であった。
しかし、一度は行ってみたいもんだから、半ば強引に平日休みを取り、職場用の携帯電話の電源をオフにして、近鉄電車に揺られて吉野山へ。 吉野の桜は大きく分けて、標高の低い方から下千本、中千本、上千本、奥千本とエリア分けされているが、下が満開、中が8分咲き、上が2分といったところだったかな。 ま、とにかくきっちり見事な桜で、これでもか!と堪能させていただきました。 実はあまり人には言っていないのだが、俺は、日本の古来からの木造建造物と大塚愛ちゃんが大好きなのである。 愛ちゃんの方はカーステでCDを流していれば、それでシアワセなのであるが、木造建造物の方は、たとえば朝早く人が居ない時に法隆寺の若草伽藍のひっそりとした空気に囲まれると、ココロが浄化されてたような気分になって、なんだか自然に背筋がしゃんとなってたまらなくなるのである。 金峯山寺の蔵王堂、桧皮葺きのこの建物、優雅且つ豪快でなんともたまらんですな。 吉野山に寄り添うように集まる旅館や土産物屋の中で、ひときわ目立つ蔵王堂、絵になりますなあ。 そもそも、この吉野山の建物は、谷筋じゃなくて、尾根筋に集まっているってのもやけに特殊なんですな。だからこんな絵になるんだよな。 さて、ただ吉野の桜を見ただけでは、道中道いっぱい横一列に広がってがに股で歩いているオヴァンゲリオンと同じでつまらん。 せっかくここまで来たのだからと、上千本から更に奥へ大峰奥駆をちょっと歩いて青根ヶ峰方面へ。 ここで吉野町から川上村へ越境し、青根ヶ峰から東へ派生する尾根を歩いて、仏ヶ峰へ。 そこからずどんと谷底へ下りたのが、あきつの小野公園。 こっちも見頃には数日早かったのだが、それでもええ感じ。 吉野はのんびり桜を見ながら歩くのがいいが、こっちはゴザを敷いて口をぽかんと空けて桜を眺めるのに適している、と勝手に思っている。 このバスを逃せば次は2時間後、というレアなバスの発車時刻の2分前にバス停に到着。 帰宅後、シャワーを浴びてビールをごきゅごきゅっと飲んだら、そのまま意識不明。 前日残業帰りで寝たのが2時過ぎの2時間睡眠での花見だから、しょうがないよなあ。 とはいえ、ちょっと足早ではあったが、身も心も春を満喫できた清く正しい平日のお花見散歩なのであった。 (参考までに、青根ヶ峰-仏ヶ峰-蜻蛉(せいれい)の滝のルートは、仏ヶ峰までは問題ないが、蜻蛉の滝の手前は、道の崩落、倒木などで、あまり楽しくはない状態です。行かれるならお気を付けて。もしくは青根ヶ峰から音無川の谷にさっさと下る方が無難です。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月17日 01時50分48秒
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