回復基調に入るにも時間がかかりそうな相場
週末の失業に関する指標は当初予想より悪く、株価は下落して終わっています。短期的に景気の回復に悪影響を与えるものとして見られているようですが、QE3が見送られたことにより下落し始めていたところですので、更なる下落に繋がるのか見極める必要がある水準と言えるでしょう。日本も日経平均の10,000円どころから上に抜ける動いにはならず、周辺からも下落局面で押し目を買う傾向が強まるか見ておく必要もあり、特に10,000円を割り込む時に先物で売りがしかけられたと考えられることから、注意すべきと考えている方が多いようです。それでも、海外を初め個別銘柄の決算発表を横目で見ながらの相場展開になるのでしょう。為替も円高傾向に向かい始め、欧州危機が去ったと言われたとたん、イタリア、スペイン国内で不安定な状況が再燃し始めており、如何に外部から手を差し伸べようが自国での縮小均衡策が上手くいかないようであり、水害等の影響から立ち直ろうとしているアジア地域の国々とは別物と考えたほうがよさそうですね。