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鬼門関係ない!阪神・福留、古巣に意地タイムリー

 (セ・リーグ、中日15-3阪神、4回戦、中日3勝1敗、23日、ナゴヤドーム)阪神は鬼門・ナゴヤドームでの今季初戦で、中日に3-15と大敗。連勝も4でストップした。ただ、悪夢のような夜にも光明はある-。古巣相手に七回、福留孝介外野手(35)が意地の弾丸適時二塁打。虎の悪しき歴史とは無縁の男が、きょうこそ、やり返してくれるはずだ!!

 ぶぜんとした顔で、足早にバスに向った。古巣に大敗し、最後は主力を下げる余裕すら見せられた。九回二死一塁ではハーフスイングの微妙な判定で三振。ゲームセット…。福留の移籍後初のナゴヤドーム“がい旋”は悔しい結果となった。

 「入ってない」

 試合後に発したのは、ひと言だけだ。2-12で迎えた七回。二死一、二塁で、中日のエース・吉見から右中間へ大飛球を放った。オーバーフェンスにあと数十センチ届かず。2試合連続安打となる適時二塁打は鋭くフェンスを直撃した。ただ二走・大和に続いて一走・鳥谷も本塁を狙ったが、タッチアウト。入っていないものは入っていない-。「惜しかった」という報道陣の質問を遮るように言い放った後は、ノーコメントを貫いた。

 にじむ悔しさ。5連勝を逃したどころか、12点差の大敗。あしたこそ、やり返す。燃えない選手などいないはずだ。

 福留自身、打撃に確かな上昇の兆しが見える。四回先頭でも、ルナに好捕はされたが、三塁へ痛烈な当たり。外角球に対し体を開かず、強く打ち返せていた。水谷チーフ打撃コーチは、「しっかりスイングできている。(七回も)すごい打球やったやろ?」と、打撃内容に納得の表情だ。3番・鳥谷もマルチ安打で、4番・マートンは好調キープ。クリーンアップがつながれば、得点の流れは必ず作れるはずだ。

 2007年まで9年間在籍した中日時代のホーム。試合前には、元チームメートや関係者とあいさつを交わした。昨季虎はナゴヤDでチーム打率・228と苦戦し、2勝9敗1分け。昨季に限らずここ4年連続で負け越すなど、鬼門・ナゴヤDは阪神の“伝統”だ。ただ福留は違う。

 同地で通算打率・318、83本塁打、292打点。和田監督が「(福留はチームが)ナゴヤで打てていないという影響はないだろう」と試合前から期待を寄せれば、本人も、「(中日時代)本拠地だったし。明るい。ボールが見やすいと思うけど。外でやるより楽」と話すほど、慣れ親しんでいる。タテジマの“忌まわしき過去”など、関係ない。ここまで21試合、打率・159も、打点16はチームトップ。このままなら、シーズン109打点ペースだ。

 4連勝中と波に乗りかけたチームは、思わぬ大差で敗戦した。ただ11安打で3点を返した事実は必ず、24日につながるはずだ。昨年までとは違う。希望を抱かせる福留のバット。まだ貯金は2。8年ぶりのV奪回に、鬼門克服は避けて通れない。その中核を背番号「8」が担う。
(山田 結軌)





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Last updated  2013年04月24日 14時56分00秒
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