カテゴリ:環境
オラは死んじまっ…てはないですし、ま、私も嫌いではないですけど、試飲でこんなに頂いて良いものなのかしら? いやはや。 ----- さて、環境問題とヨッパライ…じゃなかった、ワイン工場に何の関係があるのか。 ワインに代表される、付加価値をつけた二次産品の扱いは、持続可能な農業を考えるキーになるのでは、というのが趣旨です(たぶん)。 ----- というわけで、「HEXE von Dasenstein」という醸造組合のお話なのですが、ま、ワインの種類だの、ワインのテイスティングの感想などは、この趣旨からずれるので、今回は省略。 いや、ロゼの造り方は、とか、オーク材の、とか、面白い話はいっぱいあるのですけどね。 知りたい方は、私に直接。 ちなみに「HEX」=「魔女」の意味です。 この名前に秘められた物語も、知りたい方は、私に直接。 「Dasenstein」はこれ。 「stein」が「岩」の意味です。 天気が悪かったので、上手く写せていませんけど。 ==== さて、この村では、当分相続制度が行われていたため、各農家の作付面積は低く、一人当たりの生産高が低い状況がありました。 組合を作り、ワイン製造を一元管理するに至る経緯には、このような前提がありました。 現在、この共同醸造所には、270の葡萄生産農家が参加し、その中で、誰がどの品種を、どのように生産しているかまで、組合と役所で管理をしているそうです。 生産品種の変更についても、マイスターとの相談の上で決める必要があるとのこと。 ----- ドイツのコンテストでもトップクラスの折り紙を付けられたここのワインは、高い付加価値となって、各農家に分配されます。 この分配は、糖度と重さに応じて行われるとのことで、ここの公平感の確保は、大切な要素ですね。 ちなみに、葡萄の糖度と重さはトレードオフの関係にあるそうで、この品質の確保が、重要になっているとのことでした。 これが糖度と重さを量る機械。 ----- そして、コンテストで高い地位につけている裏には、連綿と続く、マイスターの存在を忘れてはなりません。 ここに彫られているのが、マイスターたちの肖像。 一番右のマイスターは若手に道を譲り、先ごろ引退しましたが、今でも若きマイスターが質問に訪れるそうです。 うーん、良いですね。 ----- さて、生産段階で質をコントロールすることで、産品のレベルを維持し、高付加価値をつけて販売、利益を分配する。 この方式は、日本でも応用できそうです。 というより、この扱いに関しては、日本では馬路村が非常な成功を収めているイメージがあるので、馬路村の戦略との比較なんて面白そうですね。 ふむ。 四国については、直島プロジェクトや和三盆、遍路文化、四万十川にダム問題など、確認しておきたいことがたくさんあるんですよね。 松山市はフライブルクの姉妹都市ですし。 帰国したらやること、いっぱいあるよな…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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