カテゴリ:美術
それは、街の中心から離れた、教会の前に建つ、小さな劇場で。 中に入ると、生演奏の真最中。 演奏しているのは、小学生くらいの子供達。 あ。そういうこと、なんだ。 ----- 昨日、芝居を観ようとインフォメーションで演目を見ていたら、 ふと目についた『Emil und die Detektive』。 おや? これって、『エミールと探偵たち』ですよね? しかもオぺレッタ? 観たいと思ったものの、劇場が離れていたため、劇場で『ファウスト』を観たのですが、 せっかくもう一泊するなら、これを観ようと。 そして、劇場に入ったら、生演奏が聞こえて、というわけです。 ----- 客層も、気取らない、小さな紳士淑女が中心で、大人達と半々くらい。 大きな紳士淑女は、ゼクト(シャンパン)を片手に、 小さな紳士淑女は、オレンジジュースを片手に、 開演まで音楽を聞きながら寛いでいます。 ----- 客席は500席程。 ほとんどの客席が埋まっています。 そして、客電が消え、オーケストラの演奏と共に、セピア色の映像が流されます。 幕が開き、エミールの登場。 銅像にいたずらをする冒頭から、べルリンヘの旅、友達との出会い、 チェイス、犯人との対決、大団円と、休憩を狭んで2時間。 ----- いや、楽しいお芸居でした。 音楽の楽しさ、脇を固める大人達の芝居の確かさ、 20人程もいる小さな役者達の伸びやかな演技。 個性的な衣裳、廻り舞台を上手く使った場転、 スタンダードですけど、それだけに外れていません。 ----- 何より、役者達が芸居を楽しんでいるのが伝わってくるのが良い。 観客も素直に楽しんで、終演時には、拍手と足踏みが鳴り止まず、 4回はカーテンコールをしたかな? こうやって、観客も役者も育てられていくのですね。 うん。良い環境だ。 ----- 「観光客」は場違いだったのかも知れませんが、元「劇団関係者」として楽しませて頂きました。 え? ドイツ語分かったのかって? あの、それは聞かない約束で…。 http://www.staatsoperette-dresden.de/ http://www.staatsoperette-dresden.de/de/spielplan/popup/?action=showevent&bid=22&lang=de&item=image お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 9, 2006 03:45:28 AM
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