カテゴリ:美術
もちろん、水木しげる先生の、です。
加古川の展覧会では、復刻版の歌川広重「東海道五十三次」を全て揃え、 各作品の妖怪紹介も別に行うという、素晴らしい展示がされていました。 ---------- 入口には「水木しげる人生絵巻」。 先生ご自身の人生を、本当に絵巻物に仕立てた作品で、 先生の波瀾万丈の人生、そして、様々な人々からリスペクトされ、 影響を与え続けている現在に到るまでが描かれています。 ---------- その他のグッズや絵の展示もありますが、 今回のメインは、題名通り、「妖怪道五十三次」。 かの有名な、歌川広重「東海道五十三次」を下敷きに、 それぞれの「宿」に、様々な妖怪を登場させた本作。 これまでも「東海道五十三次」を観る機会は度々あり、 原宿にある太田記念美術館さんでの展覧会などにも行きましたが、 「東海道五十三次」って、数が多い(53宿に「日本橋」「京都」を加えた55作品)ので、 正直、途中の作品を流してしまうんですよね…。 しかし、こうやって比較展示されると、どこが、何が、どう違うのか、 どのように妖怪が描かれているのか、気になって、思わず、じっくり見てしまいます。 結局、気がつけば、55×2の110作品を、ゆっくり鑑賞していました。 そうすると、いろいろ新たな発見もあり、とても面白く時間を過ごせました。 まさに、水木マジック。 ---------- 個人的には、日本橋から沼津までは、「東海道五十三次」を小脇に 東海道を歩いたことがありますので、ここまでのところは、ニヤリとさせられることが多い。 うーん。ここ5年はさぼってますけど、続きを歩きたいなぁ…。 ---------- 出口では、京極夏彦先生、荒俣宏先生との鼎談映像が流れていました。 が、時間がなくて、泣く泣く割愛。 ========== 「妖怪」という、恐ろしげなモノを扱いながら、 関わる人々を幸せにしてしまう水木先生は、 ご自身、何かの妖力をお持ちなのでしょう。 本当に、時間を忘れるほどの、素晴らしい展覧会でした。 ========== 『水木しげるの妖怪道五十三次展』 @加古川総合文化センター (兵庫・加古川) [会期]2009.08/01(土)~08/31(日) [料金] 一般 500円 / 小中学生 300円 幼稚園児以下無料 作者: 水木しげる http://www.mizukipro.com/index.htm ★★★★☆ ========== さて、先生の奥様も、お嬢様も御本を書かれています。 22年度のNHK朝の連続テレビ小説は「ゲゲゲの女房」。 もちろん、奥様の書かれた同名小説が原作。 これからもお元気にご活躍されることを、お祈り申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 21, 2009 10:17:24 PM
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