ひまじんさろん

2013/07/02(火)11:30

陸前高田で「大太坊」が慈善公演

東日本大震災による津波で校庭が水没し、校舎も2メートルほど冠水するなど大きな被害を受けた岩手県陸前高田市の小友小学校が復旧改装ができたのを記念して、6月30日同校でまつり工房所属の太鼓チーム「大太坊」がチャリティー公演を行いました。 また、この公演のために伊那市や岡谷市からのファンが大型バスをチャーターし、関東地方からも大型バスで乗り付けるなど、各地から70名ほどの応援団が陸前高田市に集結しました。 陸前高田市は毎年「全国太鼓フェスティバル」を主催していましたが、'11年の大震災で市街地が壊滅的被害を受け、一時は中止を余儀なくされていました。 フェスティバルの実行委員長の及川修一さんと大会を通じて交流のあったまつり工房主宰の北原永さんはこれに心を痛め、太鼓フェスティバル再開の願いをこめて昨年まで全国各地で行われた公演料収入約400万円のすべてを寄付し、また同社社員を復旧ボランティアとして派遣するなど支援をつづけてきました。 小友小学校の校庭に山と積まれていたガレキも片付き、体育館の改装工事が終了したのを受け、これからは「支援から応援」が大事になると大太坊公演を企画したものです。 太鼓フェスティバルで耳の肥えた陸前高田の市民も、大太坊の多彩で卓越した技術と華やかな演出には口々に驚きの声を上げ、演奏の途中から自然に手拍子が湧き上がるなど公演を堪能していました。 中には、目をうるませ涙をぬぐいながら演奏を見つめる観客もいて、体育館は感動の熱気と興奮で包まれました。 僕の近くにいた観客の一人、陸前高田市の村上美子さんは興奮した面持ちで、 「全国大会でいつもいい成績の人たちだって聞いていたんだけれど、いや、もうすごくでただただ感激した。本当にありがとう、ありがとうとしかいえねぇ」 と、単なる応援団の僕らの手を強く握ってくれました。 演奏を終えた打ち手たちの周囲には、高校生くらいの女の子たちがサインを求めている姿もありました。 演奏後は、市の職員たちがバスに乗り込み、被災地の現場の状態や復興工事の進捗状況、奇跡の一本松で有名になった場所などを案内してくれました。  支援から、応援へ! 折しもNHKで放映されている「あまちゃん」や「八重の桜」で地元は賑わいを見せているが、ドラマロケ地の潤いは一過性のもの。つねに東北を忘れないというメッセージこそが嬉しいとは、現地で諸々に語られていた言葉です。 蝶クリック

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