2021/06/27(日)00:00
見知らぬ乗客 Strangers on a Train
(11) 見知らぬ乗客(字幕版) - YouTube
ストーリー:
アマチュア・テニス選手として名の通っているガイ・ヘインズ(ファーリー・グレンジャー)は、ワシントンから故郷メトカルフへ離婚のため帰る途中、列車の中で不思議な青年ブルノ・アントニー(ロバート・ウォーカー)と知り合った。彼は、ガイが最近妻ミリアムと不和になり、モートン上院議員の娘アン(ルース・ローマン)と結婚したがっていることを知っていて、自分の父を殺してくれるならミリアムを殺してやろうと申し出たのである。むろんガイはこの交換殺人を一笑に付したが、アントニーは遊園地の草原で本当にミリアムを殺してしまった。
ガイはアリバイが不充分なまま刑事の尾行を受けることになったが、そのスキを狙ってブルノははしつこく返礼殺人をガイに迫るのだった。ガイも、この事実を知ったアンも、心からブルノに翻意を促したが、彼はいよいよ狂的になって行き、ついにフォレスト・ヒルの試合当日、ブルノは車中でガイからかすめたライターを現場に置いてくる計画をたてていることが判った。
ガイは必死に試合をすすめ、敵に辛勝して尾行刑事をまき、ブルノを遊園地に追った。2人はメリーゴーランド上で対決、あわてた刑事の一弾が係の男を倒したので、突然急転をはじめたメリーゴーランドの上の格闘は凄絶をきわめるものとなった。つにい回転木馬は心棒から折れてみじんに崩け、ガイは外へ放り出されたが、ブルノは敢えなく下敷きとなって息絶えた。その手の中に握られていたライターによって、ガイの容疑が晴れたのはいうまでもない。(KINENOTE)
パトリシア・ハイスミスの同名小説(英語版)をハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーらが脚色して映画化した
アルフレッド・ヒッチコックの1951年の米国作品です。
101分、ロバート・ウォーカーが執拗で、飽きさせない展開でした。
この作品のあと、32歳で急死したそうです。
一方的に交換殺人を迫るロバート・ウォーカーが、何とも不気味です。
スタートの靴だけのシーンからテニスの試合と溝に落としてしまったライターを拾う交互に錯綜するシーンまで評判通り見せてくれます。
恋人の妹役のパトリシア・ヒッチコックは、その名の通り監督の娘です。
俳優としては、十戒やサイコにちょい役で出ているだけです。
愛方は似てると言っていましたが、どうでしょう。
ハリウッド版と英国公開版があり、一番の違いは、
ラストの英国公開版は、ガイがアンに電話し、アンが受けて「明日、着替えを持って来てって」で終わる。
ハリウッド版は、ガイとアンが乗ったいつもの列車の展望車で同室の男が「ガイ・ヘインズさん?」と尋ねる。
ガイとアンは顔を見合わせて隣の車両へ去るというもので、観たのはハリウッド版でした。
ハリウッド版の方が好きです。