1-3 意外に古いめっきの歴史
めっきとは、日本語であり「塗金」→「滅金」→「鉱金」→「鍍金」→「メッキ」→「めっき」と変化してきたようです。 一般的には「メッキ」と呼ばれたりインターネットで検索をされるようですが、現在のJIS規格では「めっき」が正式名称となります。 めっきの歴史は相当古いです。文献等によりますと、西暦紀元前1500年すずめっきがメソポタミア北部のアッシリアで行われたとの記録があるそうです。日本でもっとも古いめっきと考えられているものは、中国から仏教が伝わったときに仏像や仏具にめっきがしてあったともいわれています。有名なのは、奈良の大仏様をめっきするのに、金アマルガム(水銀と金の合金)を使用したものです。大仏様がピカピカの金めっきをされたものです。現在のわが国の電気めっきは江戸時代末期にオランダから伝来され、薩摩藩の島津斉彬公が電池を用いて金、銀めっきをしたと伝えられております。