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テーマ:お勧めの本(7270)
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![]() ![]() 今年の一冊目は宮部みゆきの「あかんべえ」でした この方の作品は 読みやすいのです なんだかどっかにおちついた雰囲気があって、恐い話なんだろうけど、哀しい話なんだけど・・・どこかに明るさと、やわらかさと暖かさがあって・・・。何でしょうね 安心して読めます。 ストーリーも楽しめる、登場人物も書き込まれている はじめ無味乾燥なプロトタイプの人物かと思ったら、え?という深み、感情がこぼれていきなり生き生きと感じられる これって日常でも感じることのような気がします 江戸時代のお話し おりんは他の人に見えない亡者が見えます 真面目なお父さんと優しいお母さんのあいだの一人娘 お父さんは庖丁人で、新しくお店、ふね屋をかまえることになりますが・・・そのお店には人ならぬ物が住み着いています 亡者達の謎・・・何故彼らがこの場所に縛られるか・・・を縦糸に 隣に住む「貧乏旗本」の事情 脇役である白子屋や浅田屋の様々な事情にいたるまで・・・見事に物語は紡がれています 読み終わって・・・恐いと言うより哀しさ、寂しさ・・・そしてろうそくの灯りのようなほっこりした暖かさを感じました おもしろいです むぎこ的80点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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