ソレミテ
少し前に購入したマンガ本です。正式名称:ソレミテ――それでも霊が見てみたい 著者 小野寺浩二× 総合プロデューサー 石黒正数ぶっちゃけ、実録ものの心霊スポットめぐり漫画です。とはいえ、フツーの実録ものの心霊スポットめぐり漫画とは、一味もふた味も違います。だって掲載されているのが、少年画報社のYOUNGKING OURS 。ヘルシング(今はドリフターズか)や超人ロック連載しているところです。間違ってもホラー・オカルト系の漫画雑誌ではありません。マイナー系とはいえ、れっきとした、青年漫画誌。帯には、『心霊スポットガチレポート漫画!!』とありますが。ギャグです。どう読んでもギャグです。まあ、そこらじゅうにある心霊スポットレポート漫画とは、なにからなにまで違います(特に、勢いが)。大体、漫画描いている人が人だし。ふつーのレポート漫画にはならないよねーというのは予想していましたが。……『筋肉番長』の、漫画家さんだよね?「どうしても霊が見たい!!」と思った二人が、心霊スポットにガチンコ潜入するのが基本スタンス。編集の人と一緒に、心霊スポットを巡ります。巡りますが――……。帯の裏表紙面に書いてある、『ちっとも怖くないガッカリ系心霊ルポまんが!』のフレーズでお察しください。訪れている心霊スポットは、サンシャイン60やら将門の首塚やら青山霊園やら、そういった、オカルト系の本やら実録漫画やらでよく聞く有名所もあるんですがね。うん…うん…。ギャグを言葉で伝えるなんて、それなんて苦行!とりあえず、第六話『虹の大橋』は必見です。ただ私個人としては、彼らのスタンスは嫌いではありません。というか、大好きです。はっきり言って、心霊スポットへ肝試し系は嫌いなのですが。怪談話でもよくある、心霊スポットに遊びに行って云々の話は、その後彼らがどんな目に会おうと、自業自得でしかないと思っています。危ない、と言われているところに行ったんだもの、本当に自己責任だよね、としか。危ない目に会いたくて行ったんでしょ?よかったじゃん(笑)としか言えません。でもね、この漫画の二人は真剣なんです。真剣に、本気で霊を見てみたい!心霊現象にあいたい!というので、心霊スポットに行っています。だからと言って、霊に対する恐怖心がないというわけでもなく、さらし首状態の地蔵の首に恐れおののいたり、夜の森の音にびくついたり、しながら、心霊スポットを回っています。その真剣さが、笑いを生んでるとも言えるんですけど。その結果、5000円でドクロの付いた仕込杖購入して振り回してみたり、インスタントカメラで心霊写真を撮ろう!とそこらじゅう撮りまくったりしてるわけですが。いやー、すっげ―楽しそう(笑)「霊は出ます!いつか必ず・・・あきらめなければ!」という石黒さんに突っ込む小野寺さん「……それはパチンコに狂ったやつと同じセリフだよ…」のくだりはサイコーです。そしてこの二人の心霊スポットめぐりの禁止事項が・犯罪行為をしない(立入り禁止区域への侵入等)・地元住民とトラブルを起こさない・常軌を逸した行動をしない(霊を出すために墓石を蹴る等)とあるのも、好印象の一つ。いや、どれも当然といえば当然の行為なんですけどね。(そんな行為をしないから霊に遭わない→本気度が足りない!と思うような人はいないと思うけど……最近妙な人が増えたから、いたりするのかなあ……)。超人ロックやドリフ目当てで読んでいたのですが、その月の掲載分を読んで、これは面白い!と思いました。とはいえ、タイトル覚えるまで、だいぶかかりましたが。まず、単行本出てたら買いたい→そういえば、あのマンガのタイトルなんだっけ?→検索でしたから。2巻まで出ています。2巻も近々買います。あー、面白かった!