漫画本、はだしのゲン
第二次世界大戦末期の1945年8月6日午前8時15分、テニアン島から飛び立ったB29エノラ・ゲイは、広島市中央部(相生橋付近)へ核爆弾リトルボーイを投下する。それは、高度約600メートルの上空で核分裂爆発を起こし、空中に発生した火球は1秒後に直径280メートルの大きさとなり、表面温度も7000度に達し、爆心地付近の地表は3,000~4,000℃に達した。(6000℃とも言われている)原子爆弾の爆風は、エネルギー比では台風の暴風エネルギーの1,000倍の爆風であった。 原爆の被爆体験を元にして描かれた中沢啓治さんの漫画、「はだしのゲン」(全10巻)。原爆で灼熱の地獄と化した爆心地の様子がリアルに描かれている。”死ぬも地獄、生きるも地獄”の広島で、主人公の幼い少年ゲンが、生き残った家族と家族を失い原爆孤児になった子供たちと歯をくいしばって、生き抜いていく。今年のお盆も、どこにも行かなかったので、ドラマでも放送されている「はだしのゲン」を、漫画本で全巻読んだ。※8月9日午前11時2分に投下された長崎の原爆はファット・マンという名で、広島の原爆はウラン爆弾ですが、長崎はプルトニウム爆弾で威力は広島より強力。広島と同じくテニアンから飛び立ったB29ボックス・カーにより松山町上空9600mから投下。高度500mで炸裂した原爆はわずか0.2秒後に半径200mの火球をつくり、その表面温度は8000度にも達した。