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2007年06月10日
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カテゴリ:邦画



2000年  日本  
夏川結衣  渡辺美佐子  高岡蒼佑  杉本哲太  藤田弓子  

ストーリーは、娘は出版社で働くキャリアウーマン。母親は厳しい元教師。娘はそんな母親に反発する感情を抱きつづけていた。大学進学以降、母との連絡をろくにしていなかった娘・美和子の許に、ある日、“母親の物忘れが激しくなっている”との知らせが届く。母親の急変に戸惑う美和子。しかも病状は思った以上に深刻だった……。  

アルツハイマー病になった母と、母を避けつづけた娘との葛藤を描いた映画でした。
これからの日本では高齢者の数が増えるので介護という問題はもっとクローズアップされてもいいと思います。
高齢者が高齢者の介護をする時代になるかも知れないですよね。
アルツハイマー病は記憶障害や妄想などが問題となってくるから介護する方も大変です。
施設に入れてしまうのは簡単、でも血の繋がった母親やからこそ自分の手で介護したいって気持ちは大切やと思う。
人それぞれ事情があって施設を利用する人もいてるけど、出来る限り介護してやってほしいものです。
と言うのもあつぼうは今年母親を亡くして、色々と後悔してる事があります。
もう今となっては遅いので、母親が健在の人は出来る限り後悔してほしくないです。
母親に対する後悔って、なかなか消え去るものではないですからね。

過去にどれだけ嫌な事があっても母親が病気になると心配になって家に戻ってくるのは理解出来ました。
この映画の親子の確執は根が深くて、介護を始めた当初は憎しみだけが2人の間にあったような気がしました。
介護をしててもそんな状態なんで娘はストレスがたまってきて、とんでもない行動に出るのですが、第三者でもある少年の登場によって事態が好転していきます。
この少年も違う意味で家族から見放されて存在で、介護とは全く違う角度でありながら共通点がいくつかあります。
映画を観ていて思ったのですが、母と娘の2人で介護生活を送るよりも第三者の助けがある方が機能します。
2人きりなら憎しみばかりが前面に出てしまって、お互い妥協できない状態になってしまいます。
やっぱり介護するには周りの助けって大切やなって思いました。

全編通してかなり暗い映画ではあるのですが、介護という問題を正面から受け止める意味でも観て良かったです。
決して面白い映画ではないけど考えさせられる映画でした。

評価車椅子車椅子車椅子(2.8)





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最終更新日  2007年06月10日 21時37分55秒
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