カテゴリ:仕事
朝から会社に行った。
昨日、金曜の5時くらいの時点で、今日の出勤はもう余裕で(?)決定していた。 なんせ、6月からこっち、仕事がたまり過ぎていた。 緊急度で言えば、どれも今の時点でできていなければならないものばかりだが、そういう緊急度のものがずらーっと並んでいると、知らず知らずに緊急という文字が頭の中で溶け出してしまう。(笑) で、緊急に順番をつけてみる。 緊急「まつ」、緊急「たけ」、緊急「うめ」 ああ、そんなことをして喜んでいる場合ではない。 ともかく、受けているプッシュの度合いが強いものからイヤイヤやるしかない。 私にだって一日24時間しかないし、そのうち6時間は寝ているのだ。 楽天の日記だって書いているのだ。(やめれ) 壮観なほどの緊急を机の上に並べて眺めていると「そんなんどっからわいてくるねん?」というような、強引タイプの緊急くんが突然やってくることもよくある。 すると、その前にあった「緊急ご一行」はいつのまにか「古い緊急ご一行」に変わってしまい、プッシュも来ないので(と言っていると、そのうちドカンとやられる)いつのまにか干からびて「緊急ミイラ化ご一行」となって行った。 しかし、中身そのものは風化したりすることはなく、いつまで経ってもやるしかないものばかりなのだ。 こういうものが山盛りあったので、今日はいくつかでも片付けなければと思って腹に力を入れて会社に歩いて行ったつもりが、会社のビルにはいった途端、あれこれ考え始め、自席に座る頃にはすでにひょれひょれだ。 今日の出勤に当たっているスタッフが「ほんとに来ちゃったんですか?」と言う。 「手伝えることがあればやりますからね」とも言ってくれたのだが、今日はもう自分自身との闘いだ。 自分でウンウンうなって片付ける仕事しか残っていないので「肩でも揉んで」と言ったら無視された。 とりあえず、机の上に置いてある「古紙コレクション」を片付けにかかる。 この間からいじめられているクライアントからの古い資料を思い切り捨ててやった。 見たか。私を怒らせると怖いねんで、と心の中で言いながら、日頃の恨みを込めて3年分くらい捨ててやった。 捨て終わってから「後で泣くなよぉ!」とゴミ箱の中の敵性資料に思いっきりガンを飛ばしてやったが、ひょっとしたら後で泣くのはこちらかも知れない。 まっ、いいか。 世の中「まっ、いいか」が大事なのだと自分に言い聞かせつつ、その後はもう自分でも驚くほどの集中力を見せ、残っていた仕事の1/3を片付けて家に帰ると7時になっていた。 それからダラダラしていると電話が鳴る。 もともと電話が苦手なのと、仕事の後でぼーっとしていたいので、私への電話じゃなかったらいいのにと思いながら受話器を取ると、日本人の男性の声。 「ちゃとさん?」 ああ・・・出たぁ。声でわかった。 「あ、山村さん・・・どうもご無沙汰してます。コレ、今どこからかけてはるんですか?」 「東京からだよ」 だいぶ前に一度書いたことがあるが、山村さんは以前、一緒に仕事をしていたグループの代表者で、会社の組織が変わった時に一度はこの仕事から手を引いたが、その後、設立された会社のためにどうしても来てほしいと言われて久しい。 彼としては私が日本に帰るなら日本で、ロンドンにいるならロンドンでポストを用意するつもりらしいが、私も今年は本当にいろいろあったので、しばらくはそのことは忘れていたら不意をつかれた格好になってしまった。 いったい日本は何時だっけと思って時計を見て考えると、日本はまだ朝の4時・・・。 彼は私の立場をよくよく知っている人なので、当然、会社には電話もメールも入れてきたことがなく、時々こんなふうに自宅に電話やメールが来て、現在はどんな進捗状況になっているのかを説明してくれる。 前回は3月に山村さんがこちらに来られる時に会う予定をしていたら、その日からアジア出張になったので断らざるを得なくなったのだが、急用ができてとしか言っていなかったのに私がどこに出張していたかも山村さんは調べている。 山村さん自体は、いつかまた一緒に仕事をしたいとずっと思ってきた人だったが、いろんな組織のしがらみもあって、これまではまだ真剣に考える段階ではなかったと思っていたが、急に現実的な重みを帯びた話になってきたので複雑な気分だ。 山村さんの話に乗って、自分の力(背筋力とか力こぶとか)を売るなら、それなりの道も開ける。 別に今の会社にとてつもない愛着を感じているわけではないし、仕事自体はどこでやったって生活の手段でしかないし、イヤなことだってどこに行ってもそれなりにある。 とは言っても、山村さんと一緒に仕事をすることで、同時に私はいろんな人を敵に回してしまう立場になることもわかっている。 困ったことに、これを相談できる人が今のところ、私の周りには誰もいない。 話の流れをつかめる人ということになると、今の会社の関係者ということになり、それは絶対にできないし、話してもぜんぜん影響のない人ということになると、相談の意味合い自体がなくなってしまう。 話の決着はここ半年から1年というところだろう。 今のところ、1年先に自分がどこでどうしているかの予測はまったくつかない。 仕事の日はあくまで仕事にひっぱられるということを痛感した土曜日になった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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