ちゃと・まっし～ぐ～ら～！

よく考えると、まだまだ書き足りなかった気がするのよね、昨日のライヴについて。
いくつか残念だった点も。

私が行ったホールはすべて着席できる椅子があるホール。
場所は結構いいところが取れて、前から10列目のど真ん中。
これはこれで大満足だったのだが、Jazz Cafeだったらオール・スタンディングでもっと盛り上がったのかも知れないと思う。
それに引き換え、昨日はなんだかお行儀のいい人ばかりで、みんなが楽しんでいたのはわかったけれどもずーっとみんな座ったまま…
ポップな曲でもバラードでものべつ幕なしに立っているっていうのもどうかとは思うが、もうちょっとメリハリのあるファン層だったらよかったと言えば言い過ぎか？
それも仕方ないと思える理由として、なんとなく昨夜は「ハゲたおっちゃん人口」がなぜだかえらく多かったのだ。
座っていた席からざーっと見渡していると、ハゲたおっちゃん（若ハゲではなくて、年齢なりにハゲたと思われる）が異様に多かった。
いやいや、ハゲていること自体にはなんら問題はない。
そういうおっちゃん連中があちこちにいて、じーっとステージを観てじっくり聴いていらっしゃる。
なんとなく、スウィング・アウト・シスターにはこういうファン層もいたのか、と最初は訝ったのだが、あれはあれでやっぱりファン層が広かったのだと思う。

話は前後するが、いつもならこういうライヴの時には前座の人たちのステージがある。
今回は、小規模だけど楽器のセッティングもできているし、いきなり本番なのかなと思うと、男性4人が登場。
1人がなにやら自分たちを紹介したのだが、よく聞き取れなかった。
その4人は1人がギター、1人がドラム、1人がコンガとパーカッション、最後の1人がキーボードで、ブルーボッサが始まった。
後に出るスウィング・アウト・シスターの感じに合わせた前座を選んだのかな、と思いながら聴いているとクマイチが「1人ずつは決してヘタじゃないけど、なんか溶け合ってない感じがするよね」と言ってくる。
私は私で、ドラムとパーカッションのそれぞれの人たちが黒人であるにも関わらず（という言い方には語弊があるだろうか）、体から湧き出るようなリズムを感じない。
時々「だいじょうぶか、このリズムセクションは」と、聴いていて不安でしょうがなくなってくる。
ずれるんじゃないだろうかとはらはらしてしまう。
クマイチにそう言うと「それはギターとパーカッションの人たちがよくリズムを聴いてついていってないからじゃないか？」と彼は言ったが、そうじゃない。
ドラムとパーカッションだけ聴いていても、技術がどうこうと言うよりも、どこかでずれてしまうんじゃないかと心配でたまらなくなってくるのだ。
そこにクマイチがもう一言。
「このギターのヤツ、なんだかちょっと不精している気がする」と。
「ソロで聴かせるところだけはちょっとがんばってる感じだけど、他の楽器が前面に出てサポートに回る時にさぼってるのはギタリストとしてはよくないんだよ。本当はそういう時にきちっと弾けないとダメなんだよ」と言う。
そう言えば確かにその通りだ。
4曲ほど、いまいちで可もなく不可もない演奏が終わる。

そして始まったスウィング・アウト・シスター。
なんと、出てきたギタリストはさっきのヤツじゃないか。
それに私はよく顔を見ていなかったのだが、キーボードはさっき、前座で弾いていた（結局、前座というのは違うことになるが）スウィング・アウト・シスターの片割れのサウンド・クリエイターであるアンディ・コーネルその人だった。
おまけにベースを持って出てきたのは、その前にドラムを叩いていた一人の黒人。
ということは私たちが前座だと思っていたのは、もともとのメンバーで、何か余興でやってみました～みたいな形でブルー・ボッサをやっていたってことだったのだ。
スウィング・アウト・シスターの本編になったら、いきなりこのバンドはさっきの「可もなく不可もない」状態から、一気に水を得た魚のように変身した。
（ギタリストもまあまあちゃんとやっていた。笑）

それともう一つ。
日本で大ヒットした「Now you're not here（あなたにいてほしい）」を演奏する前、コリーンが「実はね、この曲は日本でとても流行ったの。日本のグラミー賞みたいなのをもらったのよ、ここじゃあんまりみんな知らないと思うんだけど」と恥ずかしそうに前置きした。
やっぱりみんな知らないようで、ふーんって感じだったんだけど、その時、私は思わず立ち上がって「ワタシ、知ってるよーっ」って言ってあげたかったんだけど…言えなかった。（悔）

以下、日本での公演スケジュールを書いておきます。
昨日のライヴを振り返ってみた正直な気持ちですが、もしも私なら、一週間お茶漬けの生活を送ってお金を捻出しても、この人たちのライヴには絶対にもう一度行きますね。

[スウィング・アウト・シスター　来日公演スケジュール]
　▼大阪ブルーノート
　　5/16（月）～5/18（水）　1st 19:00　2nd 21:30
　　【問】06-6342-7722　http://www.osaka-bluenote.co.jp/
　▼福岡ブルーノート
　　5/20（金）　1st 19:00　2nd 21:30
　　5/21（土）　1st 17:45　2nd 20:45
　　【問】092-715-6666　http://fukuoka-bluenote.com/
　▼名古屋ブルーノート
　　5/24（火）～5/27（金）　1st 19:00　2nd 21:30
　　【問】052-961-6311　http://www.nagoya-bluenote.com/

■ユニバーサルミュージック　スウィング・アウト・シスター サイト
　http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/swing/

なお、前の日記のlalameansさんへの回答にも書いたんですが、東京では品川プリンスホテルのステラホールで5月29日に行われます。
ぜひいらしてくださーいっ！