カテゴリ:音楽
今年になって初めて、というか、ここ何ヶ月かぶりに気に入ったアルバムを見つけた。
こういうやつ。 「You Better Believe It: Rare & Modern Soul Gems 1967-1978」 1.If You Can't Give Her Love (Give Her Up) ‐ Mary Wells 2.You'll Never Be Sorry ‐ Gerald Sims 3.I've Got To Come In ‐ Jean Battle 4.Smooth Sailing ‐ Ben E. King 5.Paint Yourself In The Corner ‐ The Classic Sullivans 6.Without A Doubt ‐ Major Lance 7.Save Your Love For Me ‐ Vivian Reed 8.Free (I'm Coming Home) ‐ Cool Sounds 9.Let's Get Together Now ‐ Aristocrats 10.One On One ‐ Prince Phillip Mitchell 11.Kiss My Love Goodbye ‐ Bettye Swann 12.I L.O.V.E. Y.O.U. ‐ Terry Collins 13.Nice And Easy ‐ Barbara Lynn 14.When You Left Heartache Began ‐ Archie Bell And The Drells 15.Always Be My Baby ‐ Duponts 16.Beware Of The Stranger ‐ Hypnotics 17.Love, Love, Love (Alternate Mix) ‐ Donny Hathaway 18.Calling For Your Love ‐ The Enticers 19.Better Believe It ‐ Brenton Wood 20.Don't Let Me Lose This Dream ‐ Aretha Franklin 21.Fragile, Handle with Care ‐ Sam Dees 22.Let Me Prove That I Love You ‐ The Dynells 23.May Not Be What You Want ‐ Bobby Sheen 24.So Very Hard To Go ‐ Tower Of Power 25.Nobody's Gonna Get Your Mama ‐ Peggy Scott このアルバムも、私自身が知っているアーティスト自体がほんのちらほらで、知っている曲はたったの1曲だけ。 どうしてこのアルバムを買ったかというと、いつもの通りだが、こちらのFM局であるSmooth FMでかかっていた曲をDJが最後に「Prince Philip Mitchelの『One on One』でした」と言ったのをメモしておいたからだ。 FMで聴いた「One on One」という曲はいかにも70年代の作りでMFSBのSoul Train風のカッコよさで、一発でまたコレダレ状態に陥ってしまい、調べてみた。 プリンス・フィリップ・ミッチェルなんてごたいそうな名前だなぁと思いながら調べてみたら、この人については「ベテランの作曲家・シンガー・キーボーディスト」というところまではわかったのだが、この人のアルバムというのはあまりない。 じゃあ、他人に提供した曲がたくさんあるのかというと、それもあまりないようで、どちらかというと寡作の人らしい。 この時にかかっていた「One on One」という曲をもう一度聴きたくて、アルバムを探していたら、行き着いたのがこの「You better believe it」というコンピレーションアルバム。 中身を見てみたら、ほとんど知っている曲がないどころか、アーティストの名前も知らない人たちが半分以上。(笑) よくもまあこの中にアレサ・フランクリン、ダニー・ハザウェイ、タワー・オブ・パワーがはいっていたことだ。 しかし、ほとんど知らないアーティストと曲ばかりで買おうかどうしようか迷ったが、なんとスーパーのテスコの通販で6.74ポンド…1400円くらいだったので、すぐに注文。 これが届いたのが昨日。 メアリー・ウェルズでの口開けで始まったこのアルバム。 「うーん、ちょっとやっぱり古かったかな」と思ってしまった出だしだったが、1曲ずつ聴いていると、これがまたアルバムが進むごとに結構来る選曲であることを感じてくる。 アルバムのスリップを開いてみると、このコンピレーションは1967年から1976年にかけてリリースされたシングルを寄せたもので、アトランティックからのコレクションが多く、このCDで初めてCD化・再発されたものも何曲かある。 収録されているダニー・ハザウェイの「Love Love Love」は未発表のテイクだということで、2000年に出ている「Free Soul」のテイクとも、73年の「Extention of a Man」とも違っているのが聴いているとわかる。 それと、アルバムのタイトルになった「You better believe it」というのはブレントン・ウッドというアーティストがすでに75年に出していながら、ぜんぜん売れずに終わってしまったのが、ずいぶん後にイギリスで発掘されて2000年に彼のアルバムとしてCD化されたところからの1曲。 これもずいぶん耳にアピールする曲で、75年にどうして売れなかったのかが不思議なくらいだ。 このアルバムの選曲をしたのは、いつも聴いているSmooth FM局のマンチェスターのDJであるRichard Searling。 いろいろ調べていると、アルバムの素人レビューで「Richard Searlingの選曲のアルバムが欲しかった」と書いている人が結構いるが、私もこのRichard Searlingの選曲にはまったといっていい。 このアルバムは英ワーナーが発売したものだ。 このアルバムに限らないが、もともとアメリカのソウルの作品でありながら、編集したり発売されたりするのはイギリスから、というものが少なくない。 アメリカで様変わりしてしまい、過去のものになった60年~70年代ソウルやR&Bを、逆にイギリスのクラシックなブラックミュージック好きがゆっくりした速度で1つ1つ追いかけては埃を払って掘り出し、世に出すということがあるブラックミュージック考古学的傾向がおもしろい。 新年のお年玉とも言える、本年1枚目の「買い」だった このアルバムと一緒にもう1つ、2枚組みのコンピレーションを買ったが、それはまた後日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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