2011/12/24(土)06:47
随筆・あっそう!里見発見伝
八犬伝じゃない里見の歴史、一緒に追いかけてみましょう。
時は戦国ただなかへ、いざ、出陣。
ホルトの木 春秋
ホルトの木とは、なんじゃいな!
聞き慣れないこの木は、現在宮本城址公園東斜面に成育している樹齢500年の大樹。ホルトというのは、ポルトガルの木、という意味だそうです。
およそ500年前だと、西暦に換算して1500年代。ずばり樹齢がビンゴか定かではありませんが、大きく幅を持たせて400~500年前と置き換えると、丁度里見氏の戦国期に一致します。
宮本城のそれはホルトの木の北限と囁かれています。しかし、宮本城は里見義堯の頃に城郭としての拠点機能を喪失しており、岡本城にその殆どが移転されました。廃城といっても過言ではない。そんな城址に生える、謎の南蛮渡来の木。この当時、安房には何が起きたのでしょうね。
宮本城址の真西に位置する道の駅おおつの里・花倶楽部。
東を仰ぐと映えるのが、宮本城址の山、地元では城山と呼んでおります。この古城は『南総里見八犬伝』にも登場したため、ネームバリューは広く知れ渡っておりました。
この道の駅おおつの里・花倶楽部で貰った1枚の常設チラシ。「里見城下村大津の里ロマンチックウォーク 房総の春を歩く・五百年前の戦国時代へ。」というものですが、いわゆる散策MAP。表紙がデーンと、ホルトの木でございます。写真で見る限り、立派なものです。
以前、房州日日新聞社記者さんから進呈頂いた低名山の本にも紹介されておりましたが、城山、本格的な登山装備しないと行けないようです。ちょっと散歩の延長で、というわけに行かないそうで、夢酔、まだ生ホルトの木を見ておりません。今年、マウンテンスキルを奥多摩や奥武蔵や大菩薩で練ってきましたから、いつか挑戦したいと思っております。
正直なところ、なぜここに世界北限のホルトの木があるのやら、具体的には解っておりません。
小説書きにとって、こういう部分は、想像力を掻き立てさせてくれる、実に〈おいしい〉ネタでもあるのですよ。ふっふふふ。
ホルトノキ(学名:Elaeocarpus sylvestris var. ellipticus)。ホルトノキ科の植物の一種で別名をモガシという。
その名前の由来となっている説は、二つございます。
ひとつは先に称したポルトガルのことを意味するという説。しかし、ホルトノキ科の植物は、南蛮渡来ではなかったのです。本州西側・淡路島・四国・九州・台湾・インドシナなどに分布する種類だそうで、遥か南蛮浪漫は脆くも崩れてしまいそうです。
もうひとつは、江戸時代、薬用に使われていたホルト油(オリーブ油のこと、ポルトガル油ともいう)の採れる木と誤解されたいう説。うぅぅぅん、誤解続きの木だったのですね。
日本最大のホルトノキは、伊豆伊東市にある比波須天神のホルトの木と思われる検索をしました。何と云うことでしょう。南蛮浪漫どころか、江戸湾を挟んだ敵国北条氏のテリトリーからやってきた可能性すらあるのですね。
想像を糧にする者は、ささやかな現実で夢すら萎んだりするのでございます。
宮本城のホルトの木。
南房総市(旧富浦町)指定の天然記念物でございます。
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戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「2014年に里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
皆さまの温かいご声援をお願いします。
Merry Christmas !
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房総里見会事務長
鈴木惠弘
〒294-0027 千葉県館山市西長田72
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と添え書きくだされば幸いです。
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