237473 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

女神たち

女神たち

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
Mar 3, 2024
XML
カテゴリ:讀書録


私には 一般相対性理論って わかったような わからないような 微妙な存在なんですけど

本書を読んで 科学者の皆さんも そのアインシュタイン方程式を

100年たっても 研究し続けておられると知って なんだか安心してしまいました

そんな一般相対性理論から 導かれたのは まずブラックホール

本書で そのブラックホールについて もっとも印象的だったのは

高次元ブラックホールという概念でした

類書でもあまり扱われていない気がしますが 数学的にあまりにも高度すぎて

私なんかには イメージすることもできませんが 面白いこと限りなし

私たちが理解できる三次元空間に 時間という次元を加えた四次元ですら難解なのに

超弦理論から導かれる 11次元とか10次元って 何なんだ

そういえば『三体Ⅲ』でも そんな高次元のことが描かれていたけど

この世界って この時空って いったいどんなものなのか 不思議でしかないです


そして 一般相対性理論から導かれるのが この宇宙の始まり

だれも見ていなかったのに 数学が解き明かして予想し

あとから 宇宙背景放射が発見されて 証明されるとか これまた不思議でしかないです


そして 本書の後半で 著者が重要視しているのが

一般相対性理論から予想された 重力波の存在です

じつは 本書の執筆時には まだ重力波の観測には成功されておらず

世界各国で 重力波観測のための設備が構築され 努力が続けられているので

近い将来 必ず重力波の観測に成功するでしょうと 著者は期待をこめてのべておられますが

なんと本書の奥付の 初版1刷発行日 2015年9月20日のわずか6日前

9月14日に 重力波が観測されていたのです

検証と確認され発表されたのが 翌年だったので

著者のもとにはその知らせが届いていなかったのでしょうが

なんだか 著者の研究に対する熱意が導いた 奇跡のような出来事だったのですね


とにもかくにも 示唆にとんだ学ぶことの多い一冊でした

また 研究者のみなさんの 成功や失敗のエピソードの数々も

面白かったです とても


​​『ブラックホール・膨張宇宙・重力波 一般相対性理論の100年と展開』​​

 著 者 真貝寿明

 発行所 光文社 光文社新書 774

 初 版 2015年9月20日

 目 次

  第1章 アインシュタインとその時代

  第2章 特殊相対性理論  光速に近付くときの物理法則

  第3章 ​一般相対性理論​  強い重力がはたらく世界の物理法則

  第4章 ブラックホールで見る100年

  第5章 宇宙論で見る100年

  第6章 重力波で見る100年


 ​​​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Mar 3, 2024 07:30:46 PM
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.