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カテゴリ:ぽちっと思うこと
先日のこと。
その日は午後から 東京でミーティングがありました。 ところが家を出る時間を 20分遅刻してしまいました。 もう電車では間に合わない! 慌てました。 ドタバタと家を出て、キャリーバックの タイヤ音をガラガラ立てながら タクシーを拾い空港へ。 車の中に座ったときの、心のつぶやきは ああ、散財しちゃったなあ。 あと20分、早く起きていたなら。 前の晩、遅かったのがいけないのね・・・ そんなふうに、 ちょっぴり悲しい気持になったのです。 タクシーの運転手さんは初老の男性。 穏やかそうな人なので、ホッ。 (ときどき、怖いかたもいられるのです) 私はタクシーに乗るといつも この運転手さんはどんなかたなんだろうと 想像します。 出会いは一期一会。それにある意味、 車に乗るということは命を預けるわけですから、 命がけです(笑 ですから、そのとき私にできる関わり方で 乗ったときよりも元気になっていただきたい。 そう思って声をかけています。 その日はさっそく、世間話の次に 「寝坊しちゃったんですよね! まったく経費削減の時代なのに~ でもおかげさまで間に合います。」 と軽く愚痴をかねてお礼を言いました。 すると運転手さんは丁寧に礼儀正しく こう言ったのです。 「そうですか、それは大変ですね。 けれど私はお客様に感謝しています。 だって、お客さんが遅刻してくださった。 だから、私は仕事があるんですよ。 本当にありがとうございます。」 !! リ、リフレーミング! ちなみに「リフレーミング」とは ある枠組みで捉えられている物事の 枠組みをはずして、違う枠組みで 見ることです。 その瞬間、私の心は リフレームされました。 生まれて初めて 「遅刻してよかった!」 と、思っちゃったのです(笑 初老の運転手さんが、意図的に私を リフレーミングしたとは思えません。 きっと自然に生活の知恵のように 出てきた言葉なのではないでしょうか。 それにしても これは劇的です。 大感動です。 思わず 「ありがとうございます! 感動しました。 私は今まで遅刻するたびに 自分ってダメだなと思っていました。 でも、今日初めて、それもいっかなと 思えました。こんなのすごいです。 驚きました!」 と言うと、運転手さんはこう言ったのです。 「みなさん、本当に急いでいられるんですよ。 だから少しでも気を楽にしていただきたくて こんな冗談を言うんです。 急いても到着するまでは同じ時間ですからね。 せっかく乗っていただいたんですから できるだけのことはさせていただきたいんですよね。 まあ、たかが運転手かもしれませんがね。 これが私の仕事ですから。」 かっこいい! でも・・・ 冗談かいっ!? ゞ( ̄∇ ̄;) 働くとは「はたを楽にする」こと。 運転手さんの創意工夫のおかげで 空港に向うまでの数十分、私は本当に良い 時間を過ごしました。 春は転機の季節、環境が変わるかたも いれば、逆に変えたくてもなかなか 変えられないかたもいます。 そんなときは今いる場所で 一日一善、もとい一日一前。 一歩前に進んで声をかける、感謝する、思いやる。 何かできることを探す。 どんな立場でも、どんな仕事でも 今いる場所からできること見つけたら 社会が少し良くなりますね。 それが大きな違いを創るのかな。 あのとき、そんなことを 運転手さんから教わったような気がします。 当社メールマガジン (「人生を変える☆しあわせ成功講座」 購読すると『あなたにもできる!しあわせ成功セルフキット』と ライフコーチの幸せ成功の法則コラムを読むことができます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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