2008/10/25(土)12:02
「庭から昇ったロケット雲」(2007)
"THE ASTRONAUT FARMER"
監督・・・マイケル・ポーリッシュ
出演・・・ビリー・ボブ・ソーントン、ヴァージニア・マドセン、ブルース・ダーン、ティム・ブレイク・ネルソン、マックス・シエリオット、ジャスパー・ポーリッシュ、ローガン・ポーリッシュ、マーク・ポーリッシュ、ジョン・グライス、サル・ロペス、ブルース・ウィリス、他。
・物語序盤・
牧場を営むチャーリー・ファーマーは、妻オーディーと三人の子供を持つ父親。
彼は子供の頃から、宇宙飛行士になるのが夢で、若かりし頃はNASAで宇宙飛行士訓練プログラムに参加する程、夢の実現に近付いていた。
しかし父親が自殺し、失意の内に、軍を除隊してしまったチャーリーは、それ以来、農業に従事するようになった。
それでも夢を捨てきれないチャーリーは、農場に独力で自作のロケットを作り、そこから宇宙に飛び立とうという、途方も無い計画を着々と進めていた。
家族もそんな父親を支え、一家は毎日、宇宙飛行の話で盛り上がっている。
だが、ロケット用の燃料を大量に購入しようとした為、彼の行動がFBIに知られてしまい、チャーリーは危険人物としてマークされた上、ロケットの打ち上げも禁止されそうになる。
知り合いの弁護士に相談した所、彼はマスコミに情報を流し、世論で打ち上げ決行を目論むが、その結果、チャーリー一家は見世物となってしまう。
更に、航空局はだらだらと決定を引き延し、ロケットの為に借金を重ねていたファーマー家は経済的に逼迫して、危機的状況に陥る。
クレジット無しですが、ブルース・ウィリスがNASAの元宇宙飛行士役で出演しています。
ノー・クレジットの割に出番は多く、ビリー・ボブ・ソーントンと長話もします。
アンタは「アルマゲドン」で死んだ筈だぜ。笑。
ロケットを自分で作って、宇宙に飛び立とうという発想自体が凄過ぎて、何とも言えん。笑。
荒唐無稽ですが、こんな話もあって良いかな。
内容の突拍子も無さに比べて、意外としんみりした雰囲気で話は進みます。
テーマが、夢を持ち続ける事と家族愛なので、ロケットは一つのアイテムだったのかもしれませんね。
国家的プロジェクトである宇宙ロケットを、個人で飛ばそうと思ったら、どの位の資金が要るんだろうか?
知識があっても、宇宙に飛び出して戻ってこられるだけの強度を持ったボディを、あんな田舎の倉庫で、どうやったら作れるんだ?
ファンタジーだから、現実的なツッコミは無粋なんですけど、一回発射に失敗してから、二機目の機体が出来上がるまでが早くて、いつの間に?!と思いました。
嫁の父親の死で入った遺産で借金は返済できたものの、新たなロケットを制作できるだけの資金は無かっただろう…。
更に親父より凄いのは息子です。
親父はパイロットですが、地上で管制官を担当するのが息子。
プログラミングも凄腕でプロ顔負けで、ハプニングにも確り対応します。
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