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テーマ:最高の一冊(63)
カテゴリ:さ行-作家
出版社: 角川グループパブリッシング (2008/6/25) ★★★★★ 文庫になったので、さっそく購入。 「犯人に告ぐ」の筆者の純愛ストーリー。 最後の最後の最後にも・・・感動が・・・。 とても切なく、いじらしい。そして素敵な先生と、主人公のとても可愛い天然女性に微笑みながら・・・。何度でも読みたい作品に出会えました。 「別に…」で脚光?を浴びたエリカ様が主演の映画の原作。 でもエリカ様じゃないんですよ、このキャラは。 この物語の主人公はシリアスなキャラなんかな、って思っていたけど全然違って明るい天然系だし。 エリカ様は想像せず読みましたよ、ええ。 .......................................... ちょっと天然ボケが入った主人公の香恵は、万年筆売り場のバイトの時に、色んなお客の色んな試し書きをみながら、その人の人生観や生い立ちを想像して楽しんでいる。 香恵は、アパートのクローゼットに、前の住人が置き忘れた手紙挿しを発見した。 人のものを盗み見るようで、しばらく見るのを躊躇していたのだが、取りにもこないしと思い覗いてみる。画用紙を2つ折りにしたカードのようなものがたくさん出てきた。 どうやら小学校の教師をしているらしく「太陽のように明るく、太陽の子を目指してね」なんて書かれている。どうやら灰谷健次郎のファンらしい。『太陽の子通信』なんてのまで配っている。 4年2組の子どもたちが卒業するときに送ったらしく、それぞれの言葉からとっても好かれていた女性担任だったと想像できる。 そしてノートもあった。 そのノート『伊吹’Sノート』には、なんとあの独特の文字の色、万年筆だ。 少しずつ日々日記を読むうちに香恵は小学校の先生への憧れ、伊吹先生への憧れが募っていくのであった。そして伊吹先生に会ってみたい、と思うのであった・・・。 .......................................... いきなり石飛に「部屋を見せてくれ」なんて言われ、あわてて「わっ」とかいってこけちゃったりなんかして。香恵ちゃん可愛いねー。 で、なんで部屋を見せてくれなんていったのか、すぐ分ると思ったらまたとんちんかんなこと言ってるし。 まー、そこが大事ではあるんですけどね。 万年筆か…、欲しくなっちゃいますね。使ったことないけど。 紙に試し書きをする時私は何て書くだろう…。 最初に浮かんだのが『夢』という字でした。書いた時のあの形が好きなんですよね。 実は私も以前似たような仕事をしていたことがあり、なんだか思い出しちゃいましたね。売っていたのは万年筆ではなかったですが。お客との駆け引き、思い出します。 クローズド・ノート お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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