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テーマ:お勧めの一冊(464)
カテゴリ:奥田英朗
出版社: 集英社 (2007/04) ★★★★★ 後味のいい短編集、再読です。 ●サニーデイ 不要な物をインターネットオークションで初めて売ることに成功した主婦は元気になった。落札者から「非常に良い」と評価されたことが嬉しかったのだ。 やがて夫のお宝であるギターやレコードプレイヤーを勝手に出品したら、なんとビンテージ物やしく思わぬ値が付いてしまい・・・。 ●ここが青山 14年間勤めた会社が倒産。急遽妻は前の会社に復職した。 朝食から息子の弁当作り、掃除に洗濯と主夫業に徹した。 誰も居ないのをいいことに遠慮なくオナラをした。 意外と主夫に向いているのかもしれなかった。 ●家においでよ 妻との別居を機に部屋の家具やオーディオを新調した。久しぶりに聴くポリスやジャーニーに酔いしれた。 ホームシアターも揃えたことで同僚が頻繁に入り浸り、どこかで浮気でもしているんじゃないかと疑われ・・・。 ●グレープ・フルーツ・モンスター 宛名書きの内職をしている会社の担当者が若い男に代わった。週に一度現れるその男は少し無礼な態度をとるのではじめは嫌だったのだが、何故か夢に出てくるようになり、意識し始め・・・。 ●夫とカーテン イラストの仕事を褒められる時は必ず夫が仕事を辞めた後という奇妙な符号。職場を転々としている夫は、今度はカーテン屋を開業するという。 完成間近のマンションの窓枠を採寸するという意外なアイデアで商売は順調に進んでいく。 ●妻と玄米御飯 妻が「ロハス」にはまり玄米御飯になった。 健康とか地球にやさしいとか何とか言っているが、子供達もぶーぶーだ。 小説家の夫は妻とロハスを題材に執筆したが・・・。 家日和 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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