単行本: 317ページ
出版社: 新潮社 (2007/04)
★★★★★
山本周五郎賞、日本推理作家協会賞受賞作品。
省庁の人間、政治家等々・・・竜崎を見習えー!
所轄の大森署の署長として異動となった竜崎。
PTAのうるさがたを相手にビシッと正論をぶつける竜崎。カッコイイねー。こんなこと言ってみたい。どんなことでしょう・・・・・・内緒。へへ。
「署内の警官を全員集めろ!」と怒鳴り込んできた管理官を軽くあしらう竜崎。これまたカッコイイ!
そして、戸高の野郎・・・。(謎)
モンスターペアレント:
という言葉を最近聞きますね。
学校や教師に対して文句をつけたり、わがままを言ったりしてねじ込んでくる人のことをいうらしい。
学校型クレーマーといったところでしょうか・・・・・・
教師の能力低下とか体罰禁止とか・・・そりゃぁ度を超えた体罰はマズイと思うが・・・
痛い思いを知らずに成長して他人を傷つける・・・。
これ以上そんな世の中してはいけないと思う。
躾はしろ、だが、暴力は反対!なんていうのでは教師もおかしくなるわい!
そもそも子供の躾は親がするんじゃ!
教師にも竜崎を見習ってビッッシィーーとねじ伏せてもらいたい。こんな言葉ができあがってくるようじゃダメだ。
竜崎が懇親会に呼ばれ役員達と話すくだりを読んでいて無性に熱くなってしまったのです・・・。
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小料理屋の2階で立て篭もり事件が発生。拳銃を所持し経営者を人質に取っているのは3人組の強盗犯で、取り逃がしていた内の一人であった。
本庁からSITが出動し現場を仕切る。
さらに突入部隊であるSATも登場。
その最中竜崎の娘から連絡が入り、妻が血を吐いて倒れたという知らせが入る・・・。
犯人はさらに発砲。突入命令を下し犯人は射殺。人質は無事だった。
だが、SATが犯人を射殺した時には犯人は玉を撃ちつくしていた。無防備な相手を射殺したと問題にされる可能性が出てきた。共犯者からまだ数十発玉を持っているとの供述を得ていたのだから問題ないのだが。
監察官に呼び出され執拗な質問攻めにあう竜崎。
そして意外にもあの戸高刑事の指摘により事件は思わぬ展開を見せる。
戸高が不審に思った点とは、犯人と人質が言い争いをしていたこと、小料理屋に立て篭もったわけ、犯人に料理を作ったこと、この3点から浮かび上がってきたのは・・・。
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(登場人物)
竜崎伸也 大森署の署長
伊丹俊太郎 刑事部長
貝沼悦郎 副署長
斉藤治 警務課長
久米政男 地域課長
関本良治 刑事課長
小松茂 強行犯係
戸高義信 横暴な刑事
野間崎管理官
小田切貞夫 監察官
谷岡裕也 警視正
果断