単行本: 352ページ
出版社: 文藝春秋 (2005/8/25)
★★★★★
ガリレオシリーズ再読。3度目ですが、結末が分かった上で読んでも色々が見えて、また面白いですね。
相変わらず小汚いカップで、インスタントコーヒーを草薙たちに出す湯川先生。
それが嫌で草薙は、いつの頃からお断りしている。それを知らずに新米の刑事は湯川が入れるコーヒーを頼み、驚く。
このくだりに笑っちゃいました。
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定職にも就かずにふらふらしている別れた夫に、とうとう居場所を突き止められた。
アパートに現われ、金の無心をされた。さらに娘の美里にまで被害が及びそうに・・・。娘は別れた夫の子供ではない。
せっかく平穏に暮らしていたのに・・・。
娘の美里はついに背後から花瓶で男の頭を殴った。すぐに起き上がってきた男は「てめえ、ぶっころしてやる」と娘に馬乗りに。
このままでは娘が殺されてしまう。
靖子は炬燵のコードを引っ張り男の首に巻きつけ、渾身の力で締め付ける。美里も手伝う形になり、とうとう男は息絶えた・・・。
興奮がおさまらないうちにドアがノックされた。隣に住む高校教師をしている石神という男性だった。
石神は言った「何か僕にお手伝いできることはないですか」と。
湯川と石神が同じ大学で同期だったことが分かった。仲も良かったのである。
事件のことを知り、友人が係わっているかも知れないということで、独自に歩き回り深層を探る湯川。
堤防には顔が潰された死体。盗まれた自転車。近くでは一斗缶で焼かれた衣類。
湯川たちの推理と、それに立ち向かう石神。
石神のとった行動は思いもよらない結末だった・・・。
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容疑者Xの献身