|
カテゴリ:伊坂幸太郎
出版社: 東京創元社 (2006/12/21) 第25回吉川英治文学新人賞受賞作。 2004年本屋大賞3位。 再読。 現在と2年前が交互に語られ、終盤になって物語がどんどん進み、何故書店で『広辞苑』を盗むのかが明かされていく。 「裏口から逃げられると、不幸が待っている。裏口から悲劇は起きるんだ」 はたきの似合いそうな書店で「広辞苑」を盗む!? 引っ越してきたアパートで荷物を解いていると、真っ黒い猫が入ってきた。 隣人によると、尻尾が曲がっているのでシッポサキマルマリという名が付いていた。 その隣人河崎が書店を襲い『広辞苑』を盗むので手伝ってくれという。 椎名は裏口を見張るよう言われる。 猫の尻尾に括りつけてあったクジ、部屋から消えた教科書、HIV、河崎、ブータン人のドルジに琴美ちゃんが絡み、2年前のペット殺し事件と繋がっていく。 椎名の母親と響野の妻、祥子(陽気なギャングの)が親戚であることにふれていました。 以下ネタばれ エイズに罹った河崎は自殺。河崎の本名はドルジであった。 当時、猫殺しの犯人3人組みを追いかけていた琴美は、逃げる彼らの車に轢かれて死亡していた。 犯人達は裏口から逃げた。 琴美を轢いた後、トラックにぶつかり3人の内2人は死んだが、一人だけ生き残った。 その生き残りを殺す為に、ドルジは椎名を誘い店に行ったのだ。 今度は裏口から逃げられない為に椎名を裏口で見張らせて・・・。 ドルジは気絶した男を林に連れて行き木に縛った。カラスにでも食われてしまえばいいと。 アヒルと鴨のコインロッカー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 24, 2009 09:10:46 AM
コメント(0) | コメントを書く
[伊坂幸太郎] カテゴリの最新記事
|
|