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カテゴリ:小池真理子
出版社: 文藝春秋 (2009/8/4) あとがきにありましたが、これが28冊目の短編集らしいです。 最後の猫の話は実話に近いようで、2004年に飼い猫が亡くなり、そのさなかに書いた短編らしいです。 すべての物語に『光』が登場してくる、とっても素敵な短編集でした。 ○パレ・ロワイヤルの灯 イベント・プランナーの会社をしているりえは仕事の為、冬のパリに向かう。 1年ぶりのパリ。妻子持ちの17歳も上の男修吾を思い出す。ずっと続くと思っていた関係は…。 ○水底の光 お互いの生活を一時捨てて、東京タワーが目の前に見えるホテルに泊まる。 東京タワーを見ながら、娘に嘘をついてきたことを思い出す…。 ○闇に瞬く 健吾と別れてから浅い眠りが続き悪い夢ばかりみる。 体調が悪いからと仕事も休みだらだらしていると、自殺した兄のことを思い出す。 いつもいろんな話をし合う義姉に、蛍を見に京都にこないか、と誘われて…。 ○愛人生活 母に死なれ、夫は交通事故死。泣き暮らし、それでもひと月後には仕事に出た。 やがてひとりの実業家の男性と出会い、半ば囲われているような関係に…。 ○冬の観覧車 大事な人に重い病気が見つかり…。 ○ミーシャ 長野から上京していると、夫から「ミーシャ」の容態が悪くなったと携帯に連絡が入った。 帰りの新幹線では、17年も一緒にいる三毛猫のミーシャとの思い出ばかりが頭に浮かんだ。 水底の光 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 1, 2009 09:24:44 AM
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