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カテゴリ:唯川恵
出版社: 集英社 (2009/10/20) 柴田錬三郎賞受賞作。 しかしまあ、どっちもどっちだなあ、って感じの話を集めた短編集でした。 「つまずく」の最後の理由が知りたい・・・。どうしてあんな性悪女と、ねえ・・・。 最近この手の短編ばかり読んでいるなあ。 この手の人間模様が一番ありふれているし、読みやすいしね。 ○真珠の雫 母を騙し、逃げていった詐欺師の父親に似てしまったサチは、女を武器に高校を中退してから夜の世界に入り、クラブのママにまでのし上がり、腹違いの姉に経理を任せるようになったのだが・・・。 ○つまずく 離婚を経験し、フラワーアレンジメントで成功し、生活も安定している公子だったが、花を配達に来る若いアルバイトの男の子に雑用を色々と頼んでいる内に、余計なおせっかいを焼くようになり・・・。 ○ロールモデル 親友である藍子の夫が若くして亡くなった。 理美は何事も藍子に相談して決めてきた。 だが、夫に死なれてから関係は逆転した。 1年も経つと藍子に新しい恋人が出来て、保険金も入ったりと、なんだか藍子が羨ましく思え・・・。 ○選択 家事とパートと姑の介護に明け暮れる毎日。 あの時、選択を間違えたのかもしれない、と広子は思った。 夫の前に付き合っていた男に連絡を取り、幸せにしているのか確かめたくなった。 ○教訓 もう失敗はしたくない。友人達が続々と結婚していく中あせる美郷。 会社にくる営業マンに声を掛けられ付き合うのだが・・・。 ○約束 会社に疲れ、男に疲れた幾子。 この7年間付き合った男は皆ろくでなしだった。 仕事で知り合ったイラストレーターの葉月は、子宮ガンが再発し入院している。 その夫と幾子は恋仲になり・・・。 ○ライムがしみる 久しぶりに訪れたなじみのバーで、ママと別れた男のことをお互いに話す。 そのバーで知り合った男2人と付き合ったが、2人ともろくでもない男で・・・。 ○帰郷 母のようになりたくなくて東京に出た千沙。兄のことばかり気に掛けていた父。 その母が倒れ、13年ぶりに田舎へ向かう。 千沙は父親に家を出て行った理由を正直に話し・・・。 愛に似たもの お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 12, 2009 09:55:07 AM
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