映画「空腹を忘れるために」製作資金カンパのお願い
新潟県長岡市在住の映画監督・カメラマンの小林茂さんが次回作の製作費用のカンパを募っている。以下、小林茂さんのチラシより転載■■ドキュメンタリー映画「空腹を忘れるために」(仮題)製作に向けて アフリカのエイズ孤児たちを取材し、写真集「トゥスビラ・希望 ウガンダに生まれた子供たち」を出版。全国で写真展を開催してから10年がたちます。過酷な状況にあっても笑顔を失わない子どもたちを記憶にとどめて生きてきました。 その後、ドキュメンタリー映画の製作を続けてきましたが、4年前脳梗塞に倒れました。その時、動けない自分の視点を初めて知りました。今度の重症心身障がい者の世界を描いた映画「わたしの季節」はその経験が結実したように思います。結果、毎日映画コンクール記録映画文化映画賞、文化庁映画賞大賞、山路ふみ子映画賞福祉賞の各賞を受賞しました。 年をかさね病気をかかえた今の自分がみる世界はどう違って見えるんだろう。再びアフリカの地に立ち、子どもたちの日常を追った映画をつくりたくなりました。 直接のきっかけは、10年前アフリカに同行した松下照美さんの「映画をつくってほしい」の一言です。現在、松下さんはケニアの首都ナイロビの北の町のスラムにNGOモヨ・チルドレン・センターを立ち上げ、子どもたちの支援活動を展開しています。 もうひとつは2005年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された「ダーウィンの悪夢」という作品で受けたショックです。自分自身が訪れたビクトリア湖周辺の変化を教えられました。湖に放流された巨大外来魚が在来魚を食べつくし、それまで在来魚を獲ってくらしていた人々は、貧困と飢餓に苦しんでいました。その一方で、巨大外来魚は欧米資本による水産工場の手によって「白身魚」として欧米や日本へ輸出されているのです。 こうした世界のグローバル化の波は、私たちの日常と遠いアフリカの人々の貧困とを結びつけています。私たち自身がその貧困に加担している事を意味しています。 「遠く」「関係がない」と思っていたアフリカの子どもたちが、貧困などの理由から学校に行けず、家庭にも居場所がなく、「空腹をわすれるために」シンナーを吸い、ストリートで生きています。 そんな子どもたちの日常、家族、友だち、仕事などにカメラを向けてみたい。 アフリカにいると、からだの奥にひそむ生命の躍動を感じます。今の自分が感じる「生命(いのち)の輝き」を表現した、映画の完成を夢見ています。 撮影は今年の後半の数ヶ月を使い、来年、完成の予定です。この映画の製作に皆様のご協力をお願い申し上げます。いつも、いつも、お願いばかりで申し訳ありませんが、よろしくお願いします。2006年2月吉日小林茂 (映画監督・カメラマン)■■こばやし・しげる 1954年新潟県生まれ。長岡高校卒。同志社大学卒。「阿賀に生きる」(佐藤真監督)の撮影により日本映画撮影監督協会第1回JSC賞を受賞。撮影作品に「地域をつむぐ」「闇を掘る」「阿賀の記憶」。自身による監督(撮影)作品に障がい児とともに生きる学童保育所を描いた「こどものそら」、重度障がい者のマサヒロさんと仲間を描いた「ちょっと青空」がある。写真集に「今日もせっせと生きている」「ぱんぱかぱん」「グラフィックドキュメント・スモン」など。新潟県長岡市在住。■「小林茂の仕事」Oタスケ隊 目黒秀平■ 小林茂が、アフリカへ撮影に旅立ちたいと言う。病気をかかえた彼を喜んで、送り出すことは出来ない。まして、悪化させる可能性さえあるというのに。 しかし、「今行かなかったら、いつ行けると思う? 今出来る事をやりたいと思っているんだ」という彼の言葉を聞いたとき、腹を決めた。彼自身の決心を応援したい!と。 今回の撮影行は、依頼されてでかけるのではなく、彼の意思で実施されるものです。したがって、資金的な面のほとんどを何らかの形で調達することが、どうしても必要です。500万円 小林茂が何の心配もなく、映画完成を実現するために、この金額を目標に、多くのみなさんからカンパを寄せていただきたい、と思っています。彼の夢にかけてみませんか。必ずや、今の彼だけが撮れる映画を、わたしたちは感動の思いいっぱいにめにすることでしょう。よろしくお願いします。郵便振替口座番号 0550-3-25169「小林茂の仕事」Oタスケ隊一口 5,000円※二口以上でも、また一口はちょっとという方は5,000円未満でもけっこうです。皆様のご支援を心よりお待ちしております。■■以上チラシより