カテゴリ:マンガ タイトルさ行
![]() 最遊記異聞(1) 最遊記本編に登場する玄奘三蔵の師・光明三蔵が、 まだ峯明と名乗り、三蔵法師継承試験を受けている最中のお話です。 「なんで光明三蔵が経文を二つも所持していたのか?」とか、 「そもそも天地開元経文って、三蔵システムってなんぞ?」とか、 その辺りを峰倉さんは描いていかれるそうですが、 ご本人曰く、「何故かコミカルタッチの学園モノのなってしまった」そうです。 楽しく描いていると仰っていますが、 それがこちらにも伝わってきて、充分楽しませていただきました。 いつも飄々としている峯明さんですが、 ここぞという時は男気をいかんなく発揮されていまして、 「コミカルタッチの学園モノ」に終わらないところがさすが峰倉さんです。 ここから先、ちょこっとネタばれあります。 峯明と桃醍が三蔵法師になるのは周知の通りですが (本編で既に出てきているので)、 第壱巻冒頭に、もう一人天恢という三蔵法師が出ています。 ひと世に5人存在する「三蔵法師」の中で、 「魔天経文」は妖怪の僧侶が受け継ぐという伝統がありまして、 それでいくと天恢法師は、可愛い玄灰くんなんでしょう。 そして、光明三蔵が魔天経文も所持していた理由がなんとなく察せられます。 この玄灰くん、妖怪(+チビ)ということもあって 他の僧侶にいじめられたり、師範代に殺されかけたり、 まぁいろいろと大変なわけです。 それを助けるのが峯明なんですね。(桃醍もなんですけど…) 体術師範代の象凌は、三蔵継承試験に落ちた腹いせを 後輩たちにぶつけている僧侶の風上にも置けないようなヤツでして、 峯明たちもしごきにしごかれます。 そして、玄灰くん、あわや溺死!ってところまでいってしまうんです。 そこで立ち上がったのが峯明! 「仲間を見殺しにして得られるような称号なら『三蔵』なんざクソくらえです」 と言い放ち、師範代をぶちのめしてしまうんですね~~。 師範代に逆らことは謀反とみなされ、極刑にされてしまうほどの重大事。 もちろん三蔵継承権ははく奪です。 試験官も鬼ばかりじゃなかったとみえ、 再試験に合格すれば免責ということで落ち着くのですが、 試験の内容は真言(マントラ)を百八つ暗唱するというもの。 方術に真言の詠唱を必要としない峯明は、 真言をほとんど覚えていません!! 案の定、百八つも暗唱できず、残り時間はわずか5分。 汗だらだらの絶対絶命状態に・・・ そこで助け舟を出すのが、残りの三蔵法師候補10人の面々です。 (もう誰が三蔵法師になってもいいんじゃないかってくらい 皆さん素晴らしい!!) これから先、どんな継承試験が待ち構えていくのか、 三蔵候補11人がどんな活躍(醜態?)を見せてくれるのか、 次巻の発売が待ち遠しいのでした まる 候補11人の中に、カーネル・サンダースが混じっています・・・ このお方、オッサンですが侮れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年05月07日 19時02分15秒
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